社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2016.10.01

山本 美月 さん

山本 美月 さん
1991年生まれ。福岡県出身。2009年から雑誌『CanCam』の専属モデルとして活動、人気を博す。11年からテレビドラマ『幸せになろうよ』で女優として活動をスタート。12年には映画『桐島、部活やめるってよ』で注目を集める。最近の主な出演作はフジテレビドラマ『HOPE〜期待ゼロの新入社員~』、映画『貞子vs伽椰子』(主演)、公開待機作は『ピーチガール』(主演・2017年公開予定)。

もっと、自分にわがままに。今年、人生初の「反抗期」を迎えます。

雑誌の人気モデルとして、そして女優として輝きを放つ山本さん。
これまでの明るく爽やかなイメージを一変し、
内面に深い闇を抱えた少女役に挑戦します。
透明感あるやわらかな雰囲気をまとう彼女が、
口にしたある「宣言」とは。

少女時代。それは「キラキラ輝く時代であり、暗闇を一人ぼっちで綱渡りするような時代。その感覚、すごくよくわかります」

映画『少女』での女子高生役。役づくりのとき、自身の当時の気持ちがとめどなくあふれたと、やさしく繊細な声で語る。
「中高時代って、すごく狭い世界に入り込んで生きているんですよね。本当はもっと広い世界があるのに。友だちとの関係で気をつかったり傷ついたり。濃い人間関係にはまる一方で、『自分は結局ひとりなんだ』とどこか一歩ひいた感覚で過ごしていましたね」

毎日学校へ行き、部活をして帰る。同じことの繰り返しに違和感を覚えていた、とも。
「この仕事は、一日として同じ日がない。ぜいたくで幸せだな、と感じます」

女優、モデルと多彩な活動の息抜きは、スマートフォンで写真を撮り集めること。
「”つい見逃してしまいそうな、きれいなもの”が好き。最近では葉山の海で、夕陽に染まる波にキラキラ反射する光がとてもきれいで! 夢中で撮りました」とニコリ。

メガホンをとった三島監督から「周りをよく見て気をつかうが、根は明るく男前」と評された25歳。いま目指すことはなにか。
「もっと経験を積むこと。仕事でも人間としても。いまの自分はまだまだ子ども。昔思い描いていたような25歳になりたい。
だから、今年は”反抗期”の年にしようと思います。私の中高時代はマジメで、反抗期がなかったので(笑)。これからはもっと、良い意味で自分にわがままになりたいなと」

その第一弾は、秋の海外への旅。
「一人旅デビューして、一人気分を味わいたい。でもドキドキしたら、友だち呼んじゃうかも(笑)」

“反抗期”仲間を増やすことも、心ひそかに計画しているようだ。

文:浜口恵美子 写真:安友康博(機関誌「済生」2016年10月号)
ヘアメイク:北一騎
スタイリスト:津野真吾

このアイコンがついている写真はクリックすると拡大できます

『少女』

『少女』

心に闇を抱える由紀と敦子。高校2年生のふたりの少女が、「人が死ぬ瞬間」を見たいという、欲望と願望にとらわれる。「ヨルの綱渡り」の先にあるものは? 彼女たちの衝撃的な夏休みが今、始まる。累計発行部数100万部超のベストセラー、湊かなえのミステリー小説『少女』がついに映画化。

2016年10月8日(土)全国ロードショー
原作:湊かなえ「少女」(双葉文庫)
監督:三島有紀子
出演:本田翼、山本美月 / 稲垣吾郎 ほか

 

山本 美月 さん