1-全体編 法人活動編
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121各種研修の充実医療・福祉の質の確保・向上に関する指標研修会 医療や福祉サービスの質の向上を目指し、済生会は平成22(2010)年度より臨床評価指標の作成・公表の検討を開始した。平成23(2011)年度には、厚生労働省の「医療の質の評価・公表等推進事業」の採択を受けて250床以上のDPC対象病院の28指標を公表した。以降、対象をすべての病院だけでなく老健・特養まで拡大し、診療領域別指標のほかに済生会の特色を示す独自の指標や福祉サービスの質を測る第6節 人材の確保・育成計画済生会人材確保・育成対策大綱制定 平成25年12月、本会における人材の確保・育成についての基本的な考え方と推進すべき方策を「済生会人材確保・育成対策大綱」としてまとめた。職員が働きやすく働きがいのある職場づくりと自己の目標とするキャリア形成を行っていけるよう、その基盤づくりに努め、優秀な人材を確保・育成して、本会の理念である「生活困窮者に対する援助の積極的推進」「地域医療への貢献」「総合的な医療・福祉サービスの提供」の3本柱の実践を推し進めていくこととした。 近年、医療・福祉施設を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しており、地域から選ばれて生き残っていくためには、施設の健全な経営を担うマネジメント力のある人材の確保が必須であり、人材の育成は組織運営上の要であり、これを行わなければ経営が成り立たない。また、キャリアアップ可能な育成システムは職員の意欲・やりがいを喚起し、組織の活性化につながる。 この人材育成計画は、本会職員に求められる職員像を明らかにし、その職員像を実現するために必要な能力・知識(到達目標)と能力・知識を得るための手段(研修方法等)について、本会共通の計画を定めている。各病院・福祉施設が共通した育成計画に基づいて各種研修プログラムを着実に実施して優れた人材の育成を目指している。 人材育成方針として、本会職員に共通して求められる職員像「済生会人像」を定め、職種別に各職種を養成することを研修の方針としてカリキュラム等に反映させ、本部・支部・施設で階層別に人材育成計画を定め、各種研修等を行っている。

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