1-全体編 法人活動編
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123薬剤師(薬剤部長含む) 薬剤部門の責任者である部長等の人材育成は本部事業推進課の「薬剤部長研修会」として年1回開催されていたが、令和3年度から本部主催の「薬剤部長協議会」に集約された。 薬剤師全体の人材育成は、全国済生会病院薬剤師会教育委員会主催の研修会をおおむね年3回開催。対象は全会員だが、若手薬剤師のブロックで実施する中堅看護師研修を「アドバンス・マネジメント研修Ⅱ」、本部で実施する中堅看護師研修を「アドバンス・マネジメント研修Ⅲ・Ⅳ」とし、済生会の中堅看護師の段階的・系統的育成を目的として継続的に開催している。 このように本会では毎年各種研修を継続しているが、医療・介護等の現場における看護職へのニーズは年々量、質ともに拡大している。このようなニーズに対応するために、看護管理者に特化した「看護部長・副学校長研修」「副看護部長研修」「副看護部長フォローアップ研修」「看護師長研修」「新任看護師長研修」「新人看護職員教育担当者研修」「アドバンス・マネジメント研修Ⅳ」「アドバンス・マネジメント研修Ⅲ」「認知症支援ナース育成研修」「看護補助者の活用と支援についての看護管理者研修」の10コースを開催している。 しかし、令和元年に中国・武漢にてCOVID-19が発生し、令和2年3月には日本全国に感染拡大したため10コースの研修のうち「新任看護師長研修」「アドバンス・マネジメント研修Ⅳ」「アドバンス・マネジメント研修Ⅲ」の3コースのみをWeb会議ツール「Zoom」を活用したオンライン研修で開催した。済生会の研修として初めての試みだった。令和3年に入ってもCOVID-19の感染拡大は収まらず、感染防止対策のため研修数を10コースから7コースに厳選し、オンライン研修で開催した。 このように本会の看護師研修は、社会のニーズや看護部長会や看護職員内部からの声を反映すべく、柔軟に細かく対応している。そして、済生会のスケールメリットを生かした研修内容や研修方法で、管理者としての視野の広がりや自施設の課題を明確化させ、問題解決へのヒントを得ることができる。さらに、済生会の大きな組織力を感じる機会となっている。

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