1-全体編 法人活動編
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124メディカルスタッフ等へのマネジメント研修 診療報酬改定においてもチーム医療が高く評価され、医療現場におけるメディカルスタッフ(医療技術者)の役割が拡大傾向にあるなか、今後、今まで以上に病院方針に沿った業務運営が求められている。 そうした状況を踏まえ、本会人材確保対策委員会において検討した結果、平成27年から本会のスケールメリットを活用し、リーダー・マネジャーに求められる基本行動や業務改善等のビジネススキルの研修を全国済生会事務(部)長会の協力を得て行うこととなった。 研修の対象は、セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)から開始し、その後、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、管理栄養士と職種を拡大していった。共同治験実務者研修会 済生会共同治験の目的である、臨床研究・治験推進の実稼働における発展を図るため、本部と共同治験推進専門小委員会が年1回開催している。対象は治験業務に携わる医師、薬剤師等部署の責任者、治験事務局担当者、治験コーディネーター等で、専門家の講演、グループでの意見交換等を実施。平成25年度の第1回から令和元年度の第7回まで開催されたが、令和2、3年度はコロナ禍で見送りとなった。 また、人材育成の一環として平成30年度からは治験に関する人材交流事業が開始された。近年、地域によっては治験コーディネーター(CRC)や治験事務局担当者が不足していることから、自院で人材育育成も視野に基本的な疾患の解説、疾患に対する薬学的アプローチ、ポリファーマシー対策、感染対策など社会的課題も含めた内容となっている。特に施設報告では、各施設の課題に対し全参加者で議論することで情報交換もでき、済生会薬剤師会の良い特徴となっている。また、組織横断的研究グループ「ファーマシューティカルフィジカルアセスメント研究会」は、年1回機器等を用いた実技形式の研修会を開いている。 「済生会人材育成計画書(令和2年2月)」に基づき、本部との連携による人材育成、研究推進を目的に特別戦略委員会が設置され、医師、看護職、事務職に続く新たな薬剤師育成計画が始動している。

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