1-全体編 法人活動編
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128DCAT実務者研修 済生会は、全国に先駆けてDCAT(DisasterCareAssistanceTeam:災害派遣福祉チーム)を組織した。発足後、高齢者施設に加えて障害者施設や乳児院・保育園などからも隊員を募り活動の範囲が拡大するとともに、DCAT活動に関する研修会や訓練を実施している。 「DCAT実務者研修会」は、隊員に求められる資質を獲得するための研修会として、平成29(2017)年度に初めて開催された。DCAT隊員となる福祉施設職員を対象として、災害発生時の行動や支援活動にあたって必要となるロジスティクス等の専門的技能に関する研修を行い、被災者に寄り添った福祉支援活動を行える人材の養成を目指す。 また、DCATの派遣要請があった際にスムーズな派遣調整を行うため、ブロック単位での「DCAT派遣調整訓練」を実施。想定した被災施設に向けてその時に派遣可能なチームを編成するシミュレーションを行うことで、派遣調整に係る課題を洗い出し、円滑なDCAT活動のための体制整備を進めている。済生記者 平成24年度、済生記者と一部施設の広報担当者を対象にした「済生記者研修」を開始した。済生会ブランドの確立を図るため広報スキルの向上を目指し、毎年、テーマを変えて実施。平成28年度からは、「済生会広報実務研究会」が研修の運営スタッフとして参加した。 同研究会は、本会施設間の横断的な活動を支援する済生会研究組織活動補助に伴う研究グループの一つ。済生会広報の充実と強化を図り、経営の向上及び広報人材育成を目的として28年6月に発足、20施設から25人が参加してスタートした。広報担当者に必要な法律やマーケティング戦略等について講演やグループ討議を通して知識と技術の習得を図り、令和2年2月には済生会広報の留意点をまとめた「済生会広報ハンドブック」を発行した。本部広報室と協働して済生記者研修会運営にも加わり、同ハンドブックのレクチャーのほかソーシャルインクルージョンの推進、災害広報など、第2期中期事業計画の5ケ年工程表に沿ったプログラムを企画立案し、研修の進行等も担った。

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