1-全体編 法人活動編
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129公的資格に係る研修▪全国済生会臨床研修指導医のためのワークショップ 当会の臨床研修病院等では、研修医への指導が日々行われ、医師としての資質向上が図られている。その指導の中心的役割を担う臨床研修指導医は、原則7年以上の臨床経験を有するほか、プライマリ・ケアの指導方法等に関する講習会を受講していることが求められている。 全国済生会臨床研修指導医のためのワークショップ(SWS)は、その講習会として位置付けられており、厚生労働省の指針に基づいて16時間以上のプログラムで行われる。主なテーマは研修プログラムの立案であり、目標の設定、研修方法(方略)、コーチング、評価といった指導に必要な知識と技術等について、グループワークなどを用いて効果的に進められている。 平成18年2月に第1回を開催して以来、令和3年10月現在で修了者は1314人に達している。外部からも高く評価され、本会の臨床研修の発展に大きく貢献している。 また、令和3年9月開催の第45回SWSは、完全オンライン化も実現し、出張や移動が困難な状態でも学習・教育の機会を提供することが可能となった。今後も本会ならではの質の高いワークショップの継続が期待されている。▪看護職対象の2研修 平成28年から診療報酬改定に対応した研修を2コース新たに開催している。①認知症支援ナース育成研修 平成28年度診療報酬改定で認知症患者への適切な医療を評価する観点から「認知症ケア加算2」が新設された。この「認知症ケア加算2」の施設基準の要件「認知症患者が入院する病棟に認知症患者のアセスメントや看護方法等について研修を受講した看護師(中堅看護師以上)を複数名配置」に適合した研修を、看護部長会が主催となり厚生労働省に申請し認可、本部看護室と協働で4回開催した。平成29年と30年は2回開催し、令和元年まで764人の研修修了者を輩出し、済生会での加算取得はほぼすべての施設で達成できた。令和2~令和3年は、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の感染

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