1-全体編 法人活動編
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21皇室との関係/会長と理事長有馬朗人氏の就任・逝去 豊田氏の後任には、元文部大臣の有馬朗あきと人氏が第13代会長として4月1日付で就任した。有馬氏は昭和5年、大阪市生まれ。東京大学理学部物理学科を卒業、平成元年から5年まで同大学総長(学長)を務めた。平成10年7月の参院選で初当選し、同11年10月まで小渕内閣で文部大臣を務めた。原子核物理学の専門家で、文化勲章を受章している。平成18年から学校法人根津育英会武蔵学園長を務めた。俳人としても知られ、学生時代に俳誌「ホトトギス」に入選し、高浜虚子の弟子・山口青せいそん邨に師事。句集「天てん為い」が俳人協会賞に輝いたのをはじめ数々の受賞歴がある。 令和元年2月24日、第71回済生会学会・平成30年度済生会総会が富山市で開催され、全国から2400人が参加した。総会では有馬会長が次の挨拶を行った(抜粋)。 本日、総裁 秋篠宮殿下におかれましては、ご公務により、残念ではございますが、御臨席を仰ぐことはできませんでした。済生会は明会長と理事長歴代会長及び豊田章一郎氏の就任・退任初代から第11代会長(敬称略) 初代会長:桂太郎、第2代:徳川家いえ達さと、第3代:松平賴より壽なが、第4代:島津 忠重、第5代:潮惠しげの之輔すけ、第6代:赤木朝とも治はる、第7代:足立正、第8代:永野重雄、第9代:稲山嘉よし寛ひろ、第10代:斎藤英四郎、第11代:平岩外がい四し 第12代会長:豊田章一郎氏は大正14年生まれ。トヨタ自動車会長だった平成6年5月、経団連会長に就任するとともに、済生会の平岩外四会長の後任として同年9月7日、第12代会長に就任した。平成29年3月31日、本人から高齢に伴う退任の申し入れがあり、退任した。在任22年半は、戦前の第2代・徳川家達会長の26年5カ月に次ぎ、戦後最長だった。「思えばあっという間でした。全国に支部のないところがあったのは残念ですが、済生会の活動は重要性を増しています。これからも日本のため、世界のために尽くしてくれるよう願っています」と職員に向けてメッセージを残した。

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