1-全体編 法人活動編
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22治44年、明治天皇の済生勅語に基づき創立され、今日、我が国最大の医療・福祉団体として確固たる地位を築きあげてきました。ここに至るまでの歴代総裁や諸先輩の情熱と英知、ご労苦に対し、改めて敬意を表するものであります。さて、医療・福祉・介護分野を取り巻く状況は一段と厳しさを増しております。こうした状況の中、済生会の役職員は“施薬救療”の理念にのっとり、「無料低額診療事業」や「なでしこプラン」の推進、患者、利用者の立場に立った地域に必要とされる医療・福祉サービスの提供を行うことにより、社会に貢献できるよう、一層の活躍を期待するものであります。本日、表彰を受けられる方々には心から感謝と敬意を表するとともに、今後とも済生会の発展のため、さらなるご尽力をお願いします。 令和2年12月6日、心不全により東京都世田谷区の自宅で死去された。御年90歳。お別れの会は、新型コロナウイルス感染症対策として、参列者が集中しないよう事前登録制を取ったうえで、令和3年4月23日帝国ホテルで執り行われた。会長に初の女性、元熊本県知事の潮谷義子氏 有馬氏が急逝し会長は空位となっていたが、令和4年3月18日の理事会で、理事の潮谷義子氏が満場一致で選任され、同年4月1日、第14代会長に就任した。女性は初めて。 潮谷氏は82歳。熊本県・社会福祉法人慈愛園乳児ホーム施設長などを経て平成12年4月から熊本県知事を2期8年務めた。平成25年から済生会理事。 潮谷氏は「現在に立ち、過去に学び、歴史を継承し、済生会の発展と存在感の道標を皆様と共に求めていきたい」と、役職員に向けメッセージを送った。炭谷茂理事長就任と原点に返る「なでしこプラン」 炭谷茂理事長は厚生省社会・援護局長、環境省の事務次官等を歴任し、平成20年5月31日付で就任した。翌年、済生会の医療面での根幹事業ともいえる無料低額診療事業で大規模な不適切事案が発覚し、その対応策に追われることとなった。

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