1-全体編 法人活動編

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2　本会は生活困窮者を支援する目的で設立されました。しかし、生活困窮者の状況は、当時とは著しく変化しています。支援を要する人が増加する一方、問題は複雑化し、解決は困難になっています。そのため平成22年度には「なでしこプラン」、さらに令和2年度には「済生会ソーシャルインクルージョン推進計画」を策定して、生起する問題の解決のため果敢に取り組んでいます。　新型コロナで社会の分断・分裂が激しくなっていますが、地域での人々の結びつきを強め、「誰一人取り残さない」ための事業に着手しています。　このような取り組みによって地域住民からは「済生会が私たちの町にあって本当に良かった」と言われるようになりました。こうした信頼を大切にしてさらに努力していかなければなりません。　ここに、済生会の10年間の記録をお届けすることができました。本会創立の理念を胸に、広く全国各地で必要とされる新たな事業の展開を視野に置き、住民の健康と暮らしを守り、向上させるため全力を尽くす役職員の決意が込められています。どうか、その決意に触れていただくようお願い申し上げます。