1-全体編 法人活動編
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72なでしこネットワークのライブラリに炭谷理事長のビデオメッセージ掲載。 機関誌「済生」では、5月号から「新型コロナウイルスとの戦いの記録」の連載がスタート。各施設がどのように新しい感染症に立ち向かっているか、継続して掲載し続けた。また、令和3年1月号からは京都府病院が発案した、職員が「がんばろう! 済生会」のパネルを持って他の職員にエールを送るキャンペーンを展開した。ダナンがん病院と法人初の連携協定書締結 ベトナム・ダナンがん病院は、「ダナン恵まれない女性と子供を支える会」を母体に、国の医療計画の中で、ダナン市より土地の譲渡を受け、平成25年にがん専門病院として開院した(現在はダナン市管下の公立病院)。 同院は本会同様、生活困窮者支援を目標に掲げており、ダナン市およびクアンナム省でがんを患う貧困者に対し無料低額診療を行っている。本会理念との親和性が高いため、平成24年に横浜市南部病院がベッドを寄贈し、平成26年には横浜市南部病院にて2人の研修生を受け入れ、研修を実施した。平成27年の国際連携推進委員会で法人として連携を進めることが認められ、同年7月、炭谷茂理事長と同委員会の三角隆彦委員長(横浜市東部病院院長)ら一行7人が現地第8節 国際連携の推進 本会初の国際連携事業は、昭和55年のタイ国内におけるカンボジア難民救援活動にさかのぼり、その後も海外の独立行政法人国際協力機構(JICA)が行う国際緊急援助隊医療チーム(JMTDR)に参加し、国際救援活動を実施してきた。 第四次基本問題委員会報告では、本会理念にふさわしい国際協力事業を行うこととされ、平成24年に「済生会国際医療・福祉協力検討会議」を開催し、同会議での議論を経て、平成27年に国際連携推進委員会を設立した。 以降、本会の施薬救療の精神にふさわしい国際事業を法人として実施している。

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