2-支部-施設編
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当院の歩み〒365-0073鴻巣市八幡田849番地施設長/關紳一 職員数/285 病床数/379設置年月日/昭和25(1950)年6月1日診療科目/精・内98鴻巣病院 当病院の施設は、平成13(2001)年に完成した本館棟を除く東館などの施設が経年による老朽化と狭隘化が著しく、療養環境の悪化が大きな課題となっていた。また、増加する救急患者への対応も求められていた。 そこで、平成26(2014)年6月から新病棟工事に着手し、翌年10月に、新館棟及び精神科救急外来施設が稼働開始となった。稼働開始に合わせ、従来7病棟379床であった病棟構成を8病棟379床に変更し、患者1人当たりの面積の拡大、自然光を多く取り入れる構造や個室割合の大幅な増加などにより、課題であった患者さんの療養環境は大きく向上した。また、もう一つの課題である増加する救急患者への対応のため、精神科救急外来施設から患者さんが専用のエレベーターで直接入院できる精神科救急病棟も新設した。さらに、救急患者への対応充実のため、平成29(2017)年7月に精神科急性期治療病棟を精神科救急病棟に機能転換した。これにより精神科救急病棟は2病棟89床体制となり、多様化する地域の需要に応えられるようになった。 病院機能としては、精神科病院としてはいち早く、平成28(2016)年10月に電子カルテシステムを導入し、医療安全、患者サービス及び業務効率の向上を実現した。 また、県から、医療に結び付いていない在宅の精神障害者に対する支援を行う「精神科障害者訪問支援強化事業(アウトリーチ事業)」への協力要請があり、平成31(2019)年度から県内で当病院だけが同事業を開始した。当初は、鴻巣保健所管内(4市1町)を対象に同事業を開始したが、同事業が順調に推移したことにより、県からの要望もあり現在は鴻巣保健所、加須保健所及び東松山保健所管内(全体で8市7町1村)に対象を拡大し実施している。

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