2-支部-施設編
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当院の歩み埼玉県99 新館棟整備等が終了し、精神科救急病棟の2病棟整備が完成した平成29(2017)年度から医業収益が増加し、病院運営は順調に推移してきた。しかし、令和2(2020)年からの新型コロナウイルス感染症の拡大により、令和2年度は入院及び外来患者数とも前年度より5%以上減少した。院内では、感染防止対策に積極的に取り組んできたことにより、患者さん及び職員等から感染者は発生していない。県からの要請を受けて11月からかかりつけ患者を対象に発熱外来を開設した。その後、新型コロナウイルス感染症の第3波及び第4波において、福祉施設内での感染が拡大し、認知症のコロナ陽性患者への対応が県の大きな課題となってきた。そこで、令和3(2021)年2月に県から、認知症や精神疾患を有するコロナ陽性患者の受け入れ病床の整備を要請され、3月から全室個室の8病棟をコロナ専用病棟に機能転換し、重点医療機関の指定を受けた。病床数は、当初は6床だったが、県からの要請により10床体制となった。なでしこメンタルクリニック〒365-0038 鴻巣市本町1丁目1番3号4階 施設長/白石弘巳 職員数/22設置年月日/平成30(2018)年6月1日 診療科目/精・心内 当院は平成30(2018)年6月1日に、鴻巣病院のサテライトクリニックとして開院した。白石弘巳院長のもと「こころのホームドクターチーム」をスローガンに、診療のみならず、気分障害の患者を対象とした復職支援プログラム(デイケア/ショートケア)や、ストレスチェックや企業EAPといったメンタルヘルス予防事業も展開している。また地域支援の一環として、令和2(2020)年度からは川口市保健所のアウトリーチ事業も受託した。 鴻巣駅直結という立地を生かし、週3日は夜間帯での診療も行い、令和3(2021)年度からは、デイナイトケアとナイトケアも開設した。令和4(2022)年度以降も、地域貢献を視野に入れた訪問診療を計画している。

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