2-支部-施設編
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東京都113 まず体制面で病院としての指定・認定について、平成24(2012)年に地域医療支援病院の承認、救命救急センターの認定が達成された。この二つの課題の達成は現在の中央病院の礎を作ったと言っても過言ではない。地域医療支援病院の認定については地域医療センターを中心に全病院的に取り組んだ結果、同年9月に東京都から念願の承認を受けた。100年を超えて地域医療を担ってきた当院が文字通り地域医療を支える病院として認められたと言える。 救命救急センターについては東京都港区では初めてで唯一の救命救急センターであり、3次医療への参画は当院に取り大きな試練であり、さまざまな困難を伴ったが、同年12月に救命救急センターとして認定された。 さらに平成27(2015)年9月には東京都認知症疾患医療センターの指定を受けた。同時期に医療通訳拠点病院の指定を受け、外国人患者受入医療機関認証制度(JMIP)については平成29(2017)年3月に認定を受け、医療の国際化に対する土台を作った。 平成27(2015)年4月には東京都がん診療連携拠点病院の指定も受け、今後の重点分野として、がん診療推進の基盤を固めた。 院内の整備として、平成26(2014)年には電子カルテを導入し、平成30(2018)年には長年の目標であった脳卒中ケアユニット(SCU)を開設することができた。 対外的には、平成26(2014)年に回復期リハビリテーション病院(巨樹の会)との病病連携を開始、翌年にはがん研有明病院に続き、がん専門病院との連携協定として国立がん研究センターとの病病連携が締結され、多くの患者の行き来が始まった。 100周年記念事業として取り組んだのが新主棟の建設である。平成23(2011)年に新主棟建設プロジェクトが立ち上がり、新主棟における医療~11の基本構想~をまとめ、本格的な建設計画が幕開けした。平成27(2015)年に工事に着手し、平成29(2017)年2月28日に地下1階地上14階建ての新主棟が竣工、5月8日より稼働開始した。4月22日には塩崎厚生労働大臣、小池都知事にご臨席いただき、開院100周年および新主棟落成記念祝賀会を開催した。分ぶん娩べん再開、手術室、救命救急センター、日帰り治療センター、Patient Flow Managementなどを主な課題として、検討を重ねてきた職員

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