2-支部-施設編
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平成29(2017)年~令和元(2019)年新病院開設令和2(2020)年~令和3(2021)年未来に向けた改革神奈川県137た。 平成28(2016)年10月には、国が推進する地域包括ケア構想に応えるべく、平塚市夕陽ケ丘に平塚市地域包括支援センターみなと(平塚市委託事業)を開設した。これにより「済生会平塚医療福祉センター」として、平塚病院を中心に介護老人保健施設湘南苑、平塚訪問看護ステーション、平塚市袖ケ浜デイサービスセンター、平塚市地域包括支援センターみなとの5施設による連携体制が整備された。 当時の平塚市は人口約26万人であったが、急性期病院が市西部に集中しており、市東部の国道129号沿い6万人の住民の通院環境は必ずしも良好ではなかった。市東部には主だった病院がなく、急性期を担う医療機関の偏在と回復期リハビリテーション病床の不足が問題となっていた。そんな折、国道129号沿いの日産車体㈱の一部移転に伴う再開発計画が持ち上がり、平塚市や平塚市医師会、地域住民の後押しを受ける形で当院の新築移転計画が実行されることとなった。 平成29(2017)年7月1日、新病院は旧平塚病院から約2キロ東側の平塚市役所や大型商業施設に隣接した場所にオープンし、名称も新たに済生会湘南平塚病院に改称した。新病院は平塚市東部の住民6万人のプライマリーケア、整形外科診療、平塚市で不足していた回復期リハビリテーションの提供をコンセプトとし、病床構成は一般急性期病棟1病棟(46床)、地域包括ケア病棟2病棟(88床)、回復期リハビリテーション病棟1病棟(42床)の総病床数176床となり、さらに外来機能の他に地域住民の健康を守る健診センターを併設した。 令和2(2020)年初頭に始まった新型コロナウイルス感染症の拡大は、当院にも大きな影響を及ぼした。入院、外来ともに患者数が減少するとともに、感染防止のために健診センターも約2カ月間の休業を余儀なくされた。先行き不透明な時代において、地域に安心と医療を提供する医療機関として運営を継続するために抜本的改革を断行した。令和3(2021)年度には、地域で不足している回復期リハビリテーション機能を拡充し、一般急性期病棟1病棟(42床)、地域包括ケア病棟1病棟(46床)、回復期リハビリテーション病棟2病棟(88床)に病床再編を行い、医療ニーズに応えると共に経営の安定化を目指した。また、同時に旧平塚病院内で運営を行っていた平塚

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