2-支部-施設編
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当施設の歩み174に変更して、地域医療連携室、入退院支援室、医療福祉相談室を置き、地域連携と入退院に関する多職種連携、安心して治療を受け退院までの流れが円滑に進むよう、細やかな支援を行う体制を整えた。同年11月より、開放型病床を開設し、かかりつけ医である地域の医療機関が利用できる専用病床を5床設けた。 平成31(2019)年2月に、富山県では初めてとなる済生会学会・総会の開催を担当した。「未来へ続く済生の道~地域に寄り添う医療と福祉の提供~」をテーマに、全国から約2,400人が参加し、成功裏に終えた。 平成31(2019)年4月には地域医療支援病院の承認を受け、地域で必要な医療を確保し、地域の医療機関の連携等を図る観点から、かかりつけ医等を支援する医療機関としての役割を果たしている。 また、令和2(2020)年1月に富山大学附属病院膵臓・胆道センターのサテライトセンターを院内に設置し、大学との連携による専門的な診療を行っている。 令和元(2019)年12月から世界的に広がった新型コロナウイルス感染症は、富山県内の医療・介護施設でのクラスターも引き起こした。感染症指定医療機関ではない当院も、行政からの要請に応じて、帰国者・接触者外来の設置、コロナ陽性患者の入院受け入れ、予防医療の提供など、職員一丸となって対応に当たってきた。富山県地域生活定着支援センター〒931-8533富山市楠木33番地1富山病院内施設長/南沢宏 職員数/3設置年月日/平成23(2011)年10月1日 富山県地域生活定着支援センターは、富山県より業務委託を受け平成23(2011)年10月に業務を開始し、令和3(2021)年で10年の節目を迎えた。罪に問われた高齢者や障がいのある方が、矯正施設退所後、若しくは被疑者・被告人段階で釈放された際、すぐに必要な福祉サービスを受けられるよう支援する機関として、この10年間で約150人の支援に携わってきた。開始当初は、対象者の方との接し方、関係機関との連携等に手探り状態であったが、「孤立しない居場所」と「社会での出番」が必要であることが分かり、地域の方々と一緒に

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