2-支部-施設編
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当施設の歩み大阪府227増加による費用増大は大きな経営悪化の要因となっている。 この10年、中津病院は急性期病院としての立ち位置を固めてきたが、その流れの中で病院を急性期と回復期で機能的に分割することにした。一方、病院と同じ敷地内に立地する特養など各施設が入っている建物も老朽化が進んでおり、建て替えが必要となっていた。そのため平成29(2017)年に中津病院から約1km離れた大淀南地域に土地を購入し、現在、各施設に加え96床の回復期リハビリテーション病院が入る医療・福祉複合施設を建設中である。新しいリハビリテーション病院は、令和5(2023)年4月の開院を予定している。中津病院訪問看護ステーション〒530-0012大阪市北区芝田2丁目10番39号施設長/川嶋成乃亮 職員数/11 設置年月日/平成11(1999)年2月1日 当事業所は豊中市に平成11(1999)年に開設。さらに中津病院に平成12(2000)年、二つ目のステーションとして開設された。その後、地域にステーションが増えた豊中を閉じて、中津病院に集約したのが平成23(2011)年であった。地域の利用者へのサービス提供はもとより、看護専門学校の臨地実習の現場として、多くの看護学生が当事業所の実習を通じて地域包括ケアの現状を学んできた。それは中津病院の看護部の理念に受け継がれている。 事業内容は高齢者への医療・介護のニーズや、急性期病院の入院期間短縮により、退院後の支援が必要な療養者への看護を中心としてきた。多死社会に向けて看み取とりを含めて、強化型ステーションを目指しているところである。また、今年の5月から、新型コロナ在宅陽性者の訪問看護を行っており、中津病院の支援を受けて訪問できるのは当事業所の強みの一つだと言える。今後は1年半後の大淀南への移転を見据えて、地域包括ケア時代にふさわしい、有機的な人材活用、教育システムによって、多機能、全世代対応型の訪問看護ステーションを目指していく。

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