2-支部-施設編
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当施設の歩み〒530-0012大阪市北区芝田2丁目10番39号施設長/大和謙二 職員数/106 定員/70設置年月日/昭和24(1949)年6月24日大阪府229員を増員して老健の第一の使命である在宅復帰率を向上させ、介護報酬増加を目指した。その結果一般老健から平成29(2017)年7月に在宅復帰加算型、平成30(2018)年3月に強化型、さらに平成31(2019)年2月に最上の超強化型老健に格上げできた。老健の役割の一つである最期を看み取とる例も年間10~15人に増えた。さらに研究活動では、中津医療福祉センター学会発表で平成29(2017)年から令和3(2021)年までの5年間に、4度最優秀賞や優秀賞を獲得しているのは喜ばしい結果である。 令和2(2020)年11月までは黒字経営が順調に伸び、従来の最高になっていたが、12月に施設内で新型コロナ感染症の大規模クラスターが発生し(令和2<2020>年度大阪府済生会中津病院年報、令和3<2021>年7月発行に発表)、残念ながら大きい赤字になってしまった。令和3(2021)年1月には3棟から2棟、72床に減床した。ハード面、人員面で余裕を持たせるための処置で、やむを得ない選択であった。ちょうどセンター西棟施設を閉所、令和5(2023)年4月に大淀南医療福祉総合施設に移転の方針で、当老健は廃止して地域の医療介護の発展のため、回復期リハビリ病院に生まれ変わる方針が決定していた事情も減床の理由であった。現在、残り1年余りの間に入所者の円滑な退所を第一に、なるべく経営赤字を少額にしながら、職員のセンター内異動や転職を支援していく覚悟で努力している。大阪乳児院 おそらくどの乳児院も平成29(2017)年前とそれ以後には大きな歴史的断絶がある。この年にまとめられた「新しい社会的養育ビジョン」において、家庭的養育の推進が求められ、乳児院の小規模化、里親委託の推進がうたわれたからである。乳児院の規模の縮小が国家目標になったのである。そのころ、当センターで計画されていた乳児院

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