2-支部-施設編
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当施設の歩み〒531-0071大阪市北区中津2丁目2番22号施設長/田中博之 職員数/119 定員/入所100設置年月日/昭和27(1952)年9月1日診療科目/リハ230施設の移転に関しても、新施設の計画はこの方針を反映すべきものとなった。定員60人、病気を持つ子どもに特化、小規模ユニットで編成、ユニット単位で家庭的養育の実践を行うこととした。また多機能化にも対応できるよう、おとなと子どもが一緒に短期間入所してもらえるような設備も備えることとした。令和5(2023)年に完成予定である。大阪整肢学院 大阪整肢学院のこの10年の最大の出来事は、平成27(2015)年に大阪府立であったものが府の関与がなくなり、完全に済生会の施設となったことである。府立の間は施設の維持に要する費用は大阪府に負担していただけたが、これがなくなった。それまでにも肢体不自由児の施設は入所児の減少により経営は逼ひっ迫ぱくしていたが、これに拍車が掛かることになった。報酬が肢体不自由児と重症心身障害児では大きな差があることも問題である。 私は平成27(2015)年に新院長として赴任した。経営状態を改善するために、いままでは入所をお断りしていた胃い瘻ろう児や気管切開児の入所も積極的に行い、経営の改善に努めている。しかし課題は山積している。施設の老朽化に伴い修理費が増大しているが、新築のめどは立っていない。また医師の高齢化も進み、後継の若い医師の確保が困難を極めている。以上、大阪整肢学院の前途は厳しいものがある。済生会全体でのサポートをお願いする。

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