2-支部-施設編
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当施設の歩み〒584-0082富田林市向陽台1丁目3番36号施設長/宮崎俊一 職員数/13設置年月日/平成17(2005)年6月1日大阪府255当該年度から経営はⅤ字回復し、単年度の黒字化を達成することとなる。この著しい経営改善は、病院リニューアルに向けての議論を加速させ、平成29(2017)年2月、「富田林病院の譲渡等に関する基本協定書」が富田林市と済生会とで締結されるに至った。ここに開設者の移管と、約40年が経過し老朽化した建物のリニューアルが現実となった。平成30(2018)年4月より済生会が開設者となり、平成31(2019)年1月には新病院建設に着手、約3年の歳月を経て令和3(2021)年11月に完成。快適な療養環境と素晴らしい労働環境が整った富田林病院は、更なる医療の質向上を目指すこととしている。経営状況も平成28(2016)年度以降も単年度収支で黒字を継続している。 また、令和2(2020)年からのCOVID-19感染症のパンデミックでは、地域の中核医療機関の役割を果たすことが責務と認識し、当初から感染症患者の入院受け入れを行い、PCR検査センターを担うことでこれまで以上の信頼を得るものとなった。さらにワクチン接種も富田林市の住民の約16%にあたる2万7,000人以上の接種を行い、治療や検査のみでなく予防事業でも重要な役割を果たしている。 このような厳しい医療環境や予期せぬ感染症のパンデミックが発生した中でも、積極的な医療、福祉活動を実践し、着実に地域からの信頼を得てきた当院は、令和3(2021)年11月には新病院がグランドオープンを迎え、名実ともに済生会病院として新たなステージへの一歩を踏み出すこととなった。今後においても地域へ安心を提供し続けることができる医療機関としてまい進する所存である。富田林訪問看護ステーション 平成17(2005)年に開所した当訪問看護ステーションは、平成12(2000)年の介護保険制度の開始当初から病院内に設置された居

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