2-支部-施設編
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将来のあり方当施設の歩み〒651-1302神戸市北区藤原台中町5丁目1番1号施設長/山本隆久 職員数/10設置年月日/平成11(1999)年4月1日兵庫県265ては、1病棟を閉鎖しコロナ専用病棟として最大8床を確保するなど、十分な設備・体制がとれない中でも工夫しながら地域の基幹病院としての役割を果たしている。 人口減少による周産期医療部門の恒常的な収支赤字、医師確保の懸念、建物の老朽化対策をはじめとするさまざまな課題を抱えていることから、将来の目指す方向性を見定め、職員と共有しながら、中・長期の観点からこれら課題の解決を図る必要があるとの考えのもと、令和2(2020)年8月中旬から12月にかけて、院内に「あり方検討委員会」を設置し、現状及び課題の周知と問題意識の共有を図るとともに、病院としての意思形成を行った。兵庫県済生会訪問看護ステーション 平成23(2011)年時点では、常勤看護師3人で24時間オンコール体制を担っていたが、この10年で常勤看護師が4人になり、医療機器管理の多い医療保険下での訪問が、月平均5人から11人へ増えていった。ターミナル期における在宅看み取とりは、家族が最後に病院への入院を選択するケースが多く、在宅看取り件数としては横ばいとなっている。小児の人工呼吸器装着利用者との関わりは8年に及んでいる。ALSなどの難病利用者も徐々に増え、現在は5人と関わっている。 新型コロナウイルス罹り患かん利用者宅への訪問は経験していないが、罹患後の重症肺炎で人工呼吸器装着のまま在宅療養に移行した利用者があり、救命後の在宅療養という新たな課題への対応が必要となっている。

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