2-支部-施設編
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超強化型施設へコロナを経験して286新施設は、2階を認知症専門棟40人、3階を一般棟40人の定員とし、各階20人ずつのユニットにしている。また、1階は通所リハビリ定員70人とし有田地域全域からご利用いただいている。 平成27(2015)年7月1日より池本施設長就任。平成28(2016)年4月1日より医療・福祉・在宅を併せ持つ和歌山県唯一の済生会有田医療福祉センターとなる。その中で、老健施設としての役割を明確にするため、入所サービスにおいては、軽度要介護度の方々には短期集中リハビリ等による在宅復帰を勧め、超強化型施設となっている。また、寝たきり状態で自力での食事摂取困難のため点滴栄養・経管栄養の方々ならびに誤ご嚥えん性肺炎・尿路感染症等の発熱を繰り返す方々には医療提供を、最終的には看み取とりまで提供しうる体制を整えており、医療型老健として差別化を図り地域貢献したいと思っている。通所リハビリにおいては、フレイル(虚弱)予防、特に認知症予防に力を入れており、IoT介護ロボット(ケアアシストサイネージ)によるデジタルリハビリテーションにも取り組んでいる。 また、平成30(2018)年4月には、和歌山県と友好交流関係にある中国山東省より老健である当施設を視察され前述の取り組みを紹介した。 新型コロナウイルス感染症については、令和2(2020)年2月13日、有田病院において、国内最初の院内感染があり、併設の当施設も新規入所者の受け入れ及び通所リハビリを停止し感染症対策を進め、同年3月4日病院の「安全宣言」後、事業を再開することができた。コロナ禍における外出・利用控え等の影響はあるが、当施設の取り組みを知っていただくべく各事業所の方々に定期的にデイケア通信をお送りし、各事業所の意見を参考にしながら今後とも施設の充実に努めてまいりたいと思っている。

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