2-支部-施設編
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行政や江津市医師会との連携地域住民との密接な関係の構築島根県299 令和2(2020)年8月には、新型コロナウイルス感染症のまん延に対応するため、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる病床を8床設けたことにより、稼働病床数を228床(一般68床、地域包括60床、療養100床)とした。 外来診療体制についても同様に、常勤医師数の減少や非常勤医師の外来診療を廃止または縮小し、平成30(2018)年4月に診療科19科から17科に縮小することとした。 平成30(2018)年から江津市より「在宅医療介護連携支援センター事業」の運営及び江津市医師会から「医療連携推進コーディネーター配置事業」の運営を受託することとした。これにより在宅医療と介護をつなぐ機能が高まるとともに、開業医(江津市医師会)・当院医師・介護・薬局等の多職種の連携が深まり、顔の見える関係を構築することができた。現在も開業医・当院医師・介護・薬局等の多職種連携による意見交換会や、行政との地域ケア会議等の意見交換会を定期的に実施している。令和3(2021)年5月には江津市地域包括支援センターが院内に移転され、医療・介護・福祉の各サービスをワンストップで提供することが可能となり、市民の利便性が高まった。 「地域に開かれた病院」を目指すことを目的とし、平成27(2015)年から「病院まつり」を江津青年会議所と共同で開催することとした。毎年多くの地域住民の方に参加していただいている。 平成28(2016)年7月からは、患者さんとそのご家族が病気を抱えながら住み慣れた地域で継続的に暮らしていけるよう支援できる場を作りたいと考え、「看護専門外来」を開設した。 また、平成29(2017)年からは外来スペースを利用して、「市民公開講座」を開催し、病気の原因や症状、予防法等を身近な例を用いて紹介し、多くの地域住民の方が参加され、好評を得ている。 病院まつり及び市民公開講座については新型コロナウイルス感染症拡大予防のため令和2(2020)年、令和3(2021)年ともに中止している。

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