2-支部-施設編
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当施設の歩み岡山県313特別養護老人ホームみなみがた荘〒700-0021岡山市北区国体町3番12号ライフケアセンター本館5階・6階施設長/森本尚俊 職員数/46 定員/入所80(うち短期20)設置年月日/平成10(1998)年4月1日 特別養護老人ホームみなみがた荘にとって、この10年間は、看み取とり対応と医療的ケアの充実、介護ロボット導入、記録のデジタル化に取り組んだ時期であった。 特養は終ついの棲すみ家かであり、看取りまで行えることが求められている。平成30(2018)年の介護報酬改定では、配置医師加算が導入され、さらに施設での看取りに重点が置かれた。また、平成27(2015)年の介護保険法改正で、特養入所は要介護度3以上とされ、医療的ケアの重要性も増している。 そのような状況の中、嘱託医師が国体町診療所から岡山済生会外来センター病院の医師に交代し、救急対応など医療的ケアの充実が図られた。また、岡山病院との連携で、看護師の人事交流も開始された。平成28(2016)年の熊本地震の際には、DCAT(災害福祉支援チーム)(2015)年度の介護報酬改定では、在宅強化型施設には高い介護報酬が与えられ、平成30(2018)年度の介護報酬改定では、さらにその傾向が進み、老健施設が五つに区分され、在宅超強化型施設が設定された。基本型施設と在宅超強化型ではかなりの介護報酬の差があり、在宅超強化型をとらないと施設経営ができないような時代となった。 なでしこ苑の経営状態は、開設当初から順調であったが、この政策転換により、在宅復帰を進めた平成27(2015)年頃から稼働率が下がり、従来は90%以上であった稼働率が70%台まで下がることもあった。稼働率が70%台では赤字経営となるので、新規入所者の獲得のための営業活動や退所調整を行い、在宅超強化型施設を取得後も順調な経営維持に努めている。在宅復帰にはリハビリ職員が不可欠なので、2.5人増員している。 施設整備に関しては、平成23(2011)年に温冷配膳車3台、介護浴槽購入(通所)、平成27(2015)年に介護浴槽購入(入所)、平成30(2018)年に送迎車両(通所)を購入した。令和2(2020)年度には居室での見守りカメラセンサーやベッドセンサーを導入している。

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