2-支部-施設編
32/434

当院の歩み〒027-0501岩泉町岩泉字中家19番地1施設長/柴野良博 職員数/92 病床数/許可病床数92(稼働病床数80)設置年月日/昭和11(1936)年9月8日診療科目/内、外、整外、脳外、小、眼30業医からの依頼も増え徐々に件数は増加している。 また、母体病院にNICUがあり、小児の訪問件数が増加し、現在10人程の利用がある。入院時から病棟に出向き、病院スタッフと顔の見える連携を行い、カンファレンス等へ参加、研修会を設けるなど、サービス拡大と質の向上を目指している。岩泉病院 平成元(1989)年までの病院経営は、医師をはじめ看護師、薬剤師等の職員の確保困難に加え建物、医療設備も貧弱で老朽化、狭隘化が進み病院改築が急がれるとの方針で新築事業が計画された。 平成5(1993)年に新病院が完成、県のご配慮により自治医大卒業生の複数配置や、町で養成した奨学生の赴任等により医師が充実し、多い時で常勤医7人、内科医だけで5人の診療体制を確保することができた。 看護師、検査技師等の職員の増加に加え、CT、上下部、気管支内視鏡検査等の医療機器の整備、血液透析の開始等による診療内容の充実により患者数が増加し、経営内容が飛躍的に改善した。 改築時の4億5,000万円の借入金も、平成18(2006)年に繰り上げ返済することができ、内部留保金の確保も可能になり、必要な職員教育のための出張もできるようになった。 改築後の10年間は岩泉病院の80年の歴史上最も医療の充実が図られた黄金期であった。 平成15(2003)年には、町で養成した奨学生の義務履行期間の終了による退職、自治医大卒業生の複数配置の終了、高齢となった副院長の退職等により内科医師が院長1人の診療体制となり、診療内容の縮小を余儀なくされ、人口減と重なり患者数の減少傾向が始まった。家庭での介護力の低下により、訪問診療の患者数の減少、薬剤師の確保が困難になったことによる院外処方箋の発行、東日本大震災以降に

元のページ  ../index.html#32

このブックを見る