2-支部-施設編
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この10年間の動向当施設の歩み広島県327 また、個人情報保護システムの確立を目的に平成21(2009)年3月にはプライバシー(P)マークを取得した。 平成26(2014)年の医療・介護総合確保推進法の施行により、医療、介護、生活支援、予防などを住み慣れた地域で確保する「地域包括ケアシステムの構築」が具体化される中、当院ではいち早く「地域包括ケア病床」を5床転換し、呉地域の地域包括ケアシステムに寄与した。その後の令和元(2019)年、厚生労働省による病床機能の再検証が求められたことから、圏域を取り巻く各種の動向(高齢者数、多い疾病等)を踏まえ、令和2(2020)年には地域包括ケア病床を100床(急性期50床、計150床)に転換させた。 この間、平成28(2016)年に認知症ケア加算、平成30(2018)年には入退院支援加算の届け出を行い、地域包括ケアの取り組みを強化した。 さらに、平成25(2013)年に策定された「健康日本21(第二次)」により、健診の取り組みが強化されたこと等もあり、平成29(2017)年に人間ドック健診施設機能評価認定を取得するなど、時代を踏まえた医療体制を構築している。訪問看護ステーションかもめ〒737-0821呉市三条2丁目1番13号施設長/金澤昌子 職員数/6設置年月日/平成17(2005)年4月1日 訪問看護ステーションかもめは、呉病院別館増築に併せ、医療・福祉の充実を図る目的で、平成17(2005)年4月1日開設された。従来、呉病院の患者を対象として行ってきた訪問看護事業を、その対象を広く地域に拡大し、障害や病気があっても、住み慣れた地域で安心して過ごすことができるよう、訪問看護ステーションとして独立させたものである。 開設当時は、介護保険開始後5年に当たり、呉市内においても、訪問看護ステーションが増え、ある程度基盤ができてきた時期であった。そこで当ステーションが設置された別館3階部分に、保健医療相談室・地域医療連携室を本館より移動、同時に開設した居宅介護支援事業所「しおさい」を併設することで呉病院との連携を強化し、地域とのつながりを持ちながら訪問看護事業の安定化・充実を図ってきた。

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