2-支部-施設編
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当施設の歩み〒731-4311坂町北新地2丁目3番10号施設長/砂古明美 職員数/10  定員/介護350、予防80設置年月日/平成11(1999)年10月1日広島県331多くの犠牲者、家屋の損壊、ライフラインの損害に加え、道路、鉄道の不通もあり、多くの職員の足が奪われた。当施設を含めた広島県済生会は、中四国ブロックの諸施設から物資の援助、DCATの応援を受け、何とかしのぐことができた。 一方、生活困窮者支援事業「なでしこプラン」やソーシャルインクルージョンの事業が広く展開されるなか、当施設は坂町地域包括支援センターが行う被爆者訪問事業への協力を継続して行い、施設内では認知症ケアチームを立ち上げ、認知症ケア専門士の育成、認知症家族相談会などの開催等、認知症ケアに取り組んでいる。対外的には「ラン伴」に積極的に参加して認知症への社会的な理解を求めている。 経営的には、度重なる介護保険の改定に合わせて在宅復帰強化型、超在宅復帰強化型の基準を維持すべく介護の質を上げてきたが、平成30(2018)年以降、入所稼働率の低下、デイケア利用数の減少で赤字が続き、新規利用者の確保にも豪雨災害による離散が影響していると推測され、利用者の世代交代にも対応せざるを得ない状況となっている。 現在、ベトナム人2人の技能実習生を受け入れているが、今後は介護職員の充足が喫緊の課題である。職場環境の改善、働きやすい職場作りを推し進めなければならない。更に感染症対策では、インフルエンザ、ノロウイルスが冬場の悩みの種であったが、コロナウイルス(COVID19)なる新種の出現により、高齢者の安心安全の確保が難しい状況になっている。予防対策の実践とともに、より効果的な予防・治療薬の開発が期待される。 次期の創立120年に向けては、新局面に対応した済生会の基本理念に基づく創意工夫が必要であると考える。居宅介護支援事業所さいせい 居宅介護支援事業所さいせいは、平成12(2000)年4月の介護保

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