2-支部-施設編
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山口県339ミックス型病院として稼働することとなった。 平成11(1999)年に済生会山口総合病院内にあった旧山口地域ケアセンター(平成5<1993>年設立)を当院敷地内に移転し、在宅複合型施設「やすらぎ」を新築した。 平成12(2000)年に介護保険制度が始まると同時に25床を介護療養病床に、平成17(2005)年には介護型療養病床を廃止し、すべてを医療型療養病床とした。 移管から20年以上経過し、老朽化も激しくなってきたために、平成26(2014)年から病院建て替え、新たに80床の広域型特別養護老人ホーム「おとどいの里」新設工事が始まった。工事は順調に進み、平成27(2015)年12月湯田温泉病院が新築移転、 平成28(2016)年1月におとどいの里が新設された。新しい建物は4階から6階の142床の病棟と7階、8階の80床の特養を併せ持ったため、一部、9階建てとなった。オフホワイトを基調に縦に緑色のアクセントカラーが入った瀟しょう洒しゃなたたずまいで、山口市朝倉地区の新しいシンボルとなった。最上階からは広く山口市が見渡せる。自家温泉を利用しての温泉プールも以前よりも大きく、立派なものとなった。同時に付属の保育園も建て替えられた。 平成30(2018)年4月に済生会山口総合病院の副院長の中村洋が新しく院長に就任した。 同年に策定された「山口県地域医療構想」で、当院が属する山口・防府医療圏では病床機能報告結果に比し、令和7(2025)年の必要病床数の半分以下と極端に不足している「回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟等の整備」が求められ、同年に必要な慢性期病床は現在の3分の2程度であり、在宅医療提供体制の充実強化や介護施設等の受け皿の確保、多職種の連携による地域包括ケアシステムの構築が必要とされた。 当院でも一部慢性期病床の回復期病棟への転換を目指し検討を開始した。 回復期リハビリテーション病棟については近隣に多くの病床を持つ施設があること、平成30(2018)年から同一敷地内に訪問看護ステーションがあれば新たに地域包括ケア病棟の届け出ができるようになったことを勘案し、令和元(2019)年11月から4階病棟の地域包括ケア病棟への転換を開始、令和2(2020)年4月に46床

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