2-支部-施設編
35/434

当施設の歩み〒027-0501岩泉町岩泉字中家40番地施設長/分田悦子 職員数/91 定員/120設置年月日/昭和61(1986)年4月1日岩手県33は3,004人を数え、診察した患者は延べ1万680人を数えた。開設時のスタッフは医師1人、看護師3人、事務員2人であり、整形外科は済生会8病院(山形・宇都宮・前橋・川口・習志野・中央・横浜東部・横浜南部)と川崎市の古矢整形外科医院からの診療支援があった。この仮設診療所で数多くの興味深い症例を拝見した。また、県立大船渡病院並びに気仙沼市立病院と連携することができた。そして、1年間余の仮診療所でよくわかったことは、患者さんたちが、何よりも「医療の質」を望んでいるということだった。 平成29(2017)年2月15日、気仙町に本設が完成し診療を開始した。陸前高田市では非課税世帯は30%、被災証明の世帯は20%であり、当診療所に来る患者さんの半数が生計あるいは生活が困難な人たちで、「無料低額診療事業」、「なでしこプラン」、岩手県の「あんしんサポート事業」を行っている。 今でも済生会整形外科の応援が続いており、月に5~6回の整形外科診療を行っている。小児科は深澤信博医師が群馬県から来て3年間診療をしてくれた。現在、総合内科・整形外科診療を行い、スタッフは常勤医師1人、看護師4人、事務員3人、運転手1人である。在宅診療は常に15人前後で昼休み時間に行っている。夜間、日曜祝日などの在宅看取りにも対応している。検査は血液・生化学・生理・内視鏡検査すべて診療所でPOCとして行っている。現在の患者数は毎月約内科1,000人、整形外科250人、健診等150人だ。 東日本大震災から10年が経過し、仮設と本設での診療の6年間が過ぎ、当診療所のカルテは9,500人を超え、診察した延べ患者数は約9万人になる。特別養護老人ホーム百楽苑 介護保険制度が始まって11年の平成23(2011)年度は第4期計

元のページ  ../index.html#35

このブックを見る