2-支部-施設編
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指定管理からの独立及び新病院建て替え現況山口県349運営を山口県済生会が受託したことで、平成12(2000)年7月1日、山口県済生会豊浦町立病院として開設した。 平成17(2005)年4月には、1市4町の広域合併に伴い病院名を「下関市立豊浦病院」に改称。平成18(2006)年4月からは下関市の指定管理の下、山口県済生会が業務代行型指定管理者となった。 病院建物が築後相当年数を経過し、老朽化・狭隘化が著しくなってきたことから、病院施設建て替えを検討するため、平成26(2014)年「下関市立豊浦病院整備推進協議会」を設置し「下関市立豊浦病院整備基本計画」を策定。同年8月、下関市と「下関市立豊浦病院の譲渡に関する基本協定」を締結した。 平成28(2016)年4月、下関市より譲渡を受け指定管理から独立。公設民営の病院から、済生会独自の運営組織となる。それに伴い、病院名を「下関市立済生会豊浦病院」から「山口県済生会豊浦病院」へ改称。同時に、上領頼啓から中司謙二へ院長を交代し、済生会病院として新体制をスタートした。 新病院建設に関しては、平成27(2015)年6月から基本設計業務が開始され、同年11月から実施設計業務を開始。平成28(2016)年6月に新病院の建設工事に着手し、平成30(2018)年4月新病院建物が竣工し、引き渡しを受けた。6月に地域の方々を中心に内覧会を実施し、7月1日から2日にかけ新病院へ移転、3日に診療を開始。平成31(2019)年3月、旧病院を取り壊した跡地に駐車場整備と外構工事が完了。工事完了に伴い同年4月には、行政関係者・済生会関係者など多数の方々にご出席いただき、新築落成祝賀会を挙行した。 現在、急性期一般病床144床、地域包括ケア病床45床、療養病床86床の合計275床のケアミックス病院で運営している。旧病院では31床だった地域包括ケア病床を新病院建て替えに伴い45床へ増床、近年はポストアキュートやサブアキュート、レスパイト入院といった在宅復帰の後方支援に注力している。質の高い医療の提供を目指し、看護師のリクルートにも病院一丸となって取り組んでいる。 新病院開設後も、地域の中核病院として地域医療に貢献しているところだが、地方病院の深刻な課題である医師不足問題に直面しており、新型コロナの影響も加わり、経営は厳しい状況にある中、病院一丸となって収益増強・コスト削減に取り組んでいる。

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