2-支部-施設編
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支部の歩み352香川県済生会〒761-8076高松市多肥上町1331番地1香川県済生会病院内 門外漢の私が支部会長(後の支部長)になって約10年であり、自己検証のよい機会であった。 支部長制度が平成26(2014)年度から全国一斉に導入された。支部の組織運営に関して一定の成果を上げているが、実際の運営では継続性が尊重されているところもあり、その検証等への責任を感じている。 なでしこ香川と病院及び支部との借入金に関して、支部監事から付帯意見(令和2<2020>年6月)が出されたが、その解決に向けた協議が進められており、なでしこ香川の将来の発展につながることを期待している。 香川、愛媛、岡山及び広島の4県済生会で運用している済生丸事業は瀬戸内海の離島医療に大きく貢献しているが、いずれの島においても人口減少と高齢化がいわゆる本土に比べ顕著である。そこで、済生丸事業の将来のあり方を考えるために、香川大学や自治体の協力を得て香川医療福祉研究会を香川県済生会に立ち上げた(平成28 <2016>年度)。研究会では離島の診療所医師からの意見聴取や島民へのアンケート調査を行った。その結果、済生丸事業に対する島民の意識や意見をはじめ、情報通信技術の医療環境への積極的活用など、多くの知見が得られたのでその成果を「香川県内島民の医療福祉に関する現状認識と期待」(令和2<2020>年3月)にまとめた。これらの成果は国土交通省の進める「スマートアイランド推進プロジェクト」(香川県三豊市)につながったが、自治体、大学、済生会が連携した研究会活動の更なる展開が期待されている。香 川 県

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