2-支部-施設編
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当施設の歩み36 これからの乳児院は乳幼児の保護、養育だけではなく家族支援、里親支援、地域子育て支援等の総合的な支援が求められている。令和5(2023)年に予定している支部の移転に伴い、新たな乳児院として、少人数でより家庭的な養育支援を行うための小規模養育支援のできる施設を計画している。児童収容定員を35人に減らし、里親への支援、家族再統合支援や地域との交流を行っていくためのスペースを設けるなどの多機能化を図り、子育ての総合支援が可能となる施設整備を行い、地域に密着した運営を行う計画である。宮城県済生会こどもクリニック〒983-0833仙台市宮城野区東仙台6丁目1番1号施設長/内田崇 職員数/8設置年月日/平成23(2011)年4月1日 宮城県済生会こどもクリニックは、医師1人体制の小児科を標ひょうぼう榜する診療所である。この10年の前半は、医師の定年退職、非常勤医師による診療など、体制の整わない時期となった。しかしながら、平成31(2019)年4月より常勤の医師を招くことができ、丁寧かつ迅速な診察で毎年、患者数、診療収入を上昇させることができている。令和5(2023)年に予定している移転先の富谷市は、子育て世帯が多く、子育て支援や母子保健に熱心に取り組み、各種住み良さのランキングでも上位となるなど、住民サービスに積極的に取り組んでいる。新施設では、感染症対策として、新たに待合室とは別に隔離室を設け、患者と予防接種、乳幼児健診に分けて診療を行う予定としており、患者、住民サービスの充実に努めていく。

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