2-支部-施設編
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鹿児島県425 その一方で、施設の老朽化が進み、設備の更新が多く発生しており、経営状況を見ながら特別養護老人ホームの増床建て替えも視野に検討している。 直近10年間の新たな取り組みとして、平成25(2013)年4月に、地域密着型サービスとして定期巡回・随時対応型訪問介護看護サービス「済生会サポートセンターなでしこ」を開設した。介護と看護が連携し、定期的な訪問に加え24時間連絡体制のもと、必要に応じて随時自宅を訪問している。 平成26(2014)年11月に、特養とケアハウスの中間施設として済生会初のサービス付き高齢者向け住宅「済生会なでしこの杜」を開設した。住宅は40室あり、うち2部屋は定員2人の夫婦部屋となっている。現在42人が入居し開設以来ほぼ満床で推移している。現在入居者の平均介護度は、2.3となっており、特養入居者の平均介護度4.6、ケアハウスの平均介護度要支援2の間にあり、軽度から重度の方々の切れ目のないサービス提供が実現できている。 施設の1階には、ホームヘルプステーション、定期巡回訪問介護サービス、訪問看護ステーション、居宅介護支援の在宅系サービス事業所が併設されている。定期巡回訪問介護・看護サービスの充実により、要介護が高く、医療が必要な入居者も安心して暮らしていただいている。 医療介護の連携により、看み取とり介護にも積極的に取り組み、済生会の特色を生かしたサービス付き高齢者向け住宅となっている。 また、認知症対応型のグループホームを3ユニット運営し、認知症であってもその人らしい生活を送ることができるような体制も整備している。 平成28(2016)年8月からは地域住民の「健康寿命の延伸・QOLの向上」と要援護状態になっても「すべての人が共に助け合って生きるまちづくり」に向けて「共に生きる地域包括ケア推進ボランティア養成講座」を開講した。現在、講座を卒業された修了生は、共生地域の支え手として地域や施設、事業所において活躍している。これら講座修了生の協力を得て、平成29(2017)年2月から鹿児島市より受託した「生活援助員派遣事業(シルバーハウジング)」のサービスにおいて、独居高齢者への安否確認や利用者の日常生活における

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