2-支部-施設編
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当院の歩み〒960-1101福島市大森字下原田25番地施設長/井上仁 職員数/300 病床数/216設置年月日/昭和4(1929)年12月25日診療科目/内、消、循、呼、外、整外、泌、産婦、眼、耳、精、神、形外、麻、放福島県51福島総合病院 平成18(2006)年5月1日、現在地の福島市大森に新築移転し新しいスタートを切る。移転直後は、多額の負債を抱えたことや郊外への移転による患者の減少、医師不足などで厳しい状況も続いたが、移転後5年が経過した頃より、職員の不足等はあったものの患者数、収益が安定し経営は軌道に乗ってきた。 平成23(2011)年3月11日、東日本大震災・東京電力福島第1原子力発電所事故が発生。放射能の影響を危惧した看護師を中心とするスタッフの離職が相次ぎ、特に病棟夜勤を担う看護師の不足が深刻となった。新たな人材の確保も困難であったことから、済生会本部へ看護師派遣を依頼したところ、平成24(2012)年10月から、松阪総合病院、福井県済生会病院、八幡総合病院、金沢病院、福岡総合病院、水戸済生会総合病院、宇都宮病院より出向看護師に応援に来ていただいた。原発事故に引き続く風評被害の残る当院で尽力いただいたことは、済生会の組織力の強さを改めて感じるものとなった。 平成25(2013)年12月1日より新たに電子カルテの運用を開始した。従前のオーダリングのみの運用を、システムの更新時期に合わせ検討。医療情報システム検討委員会が中心となり1年ほどで構築し、職員全員の協力で軌道に乗せ、医療サービスの質の向上、医療安全対策の強化を図った。 平成28(2016)年4月1日院内保育所なでしこ保育園を開設。約2年前から計画し、定員30人(従業員枠23人、地域枠7人)、0歳児から2歳児までを預かる施設を立ち上げ、同年12月1日に福島市の認可を得た。子育て世代の職員が安心して仕事に専念でき、また、地域の方も預けられることで福島市全体の待機児童対策にも寄与することとなった。 同年4月より地下水システムを稼働させた。東日本大震災の折、

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