2-支部-施設編
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当院の歩み〒314-0112神栖市知手中央7丁目2番45号施設長/中村慶春 職員数/367 病床数/179設置年月日/昭和28(1953)年11月24日診療科目/内、循内、呼内、消内、肝臟內、腎臟內(人工透析)、外、消外、乳外、内分泌外、內視鏡外、大腸肛門外、整外、形外、小、皮、泌、婦、眼、耳、リハ、放、麻68染症外来を新設し、令和3(2021)年1月には、親が付き添い可能な陰圧個室を整備した。発熱外来やコロナ患者の入院診療の他、茨城県や地方自治体と協力して、自宅療養中の子どもへの遠隔診療、児童施設のクラスター対策のために多数の乳幼児のPCR検体採取など、地域全体で小児の感染者を守る活動も推進している。神栖済生会病院 神栖市(人口約10万、工業地帯の従業員を考慮すると15万~20万人)の地域医療を支えることを使命として、現在地に移転して15年が経過した。 神栖市は、医療過疎が叫ばれる茨城県の中でも、さらにその状況が深刻な地域である。当院でも医師不足により平成23(2011)年に済生会関東ブロックから緊急的な医師派遣措置を受けた。当地域の救急医療は、鹿島労災病院、白十字総合病院そして当院で支えてきた。しかし、平成21(2009)年、鹿島労災病院の医師大量退職に伴い、当院と併せて50人在籍していた常勤医師が、平成25(2013)年には26人まで減少し、両病院併せて286床(うち当院86床)を休床せざるを得ない状況となって、救急医療を完結することが困難な状況になった。 このような状況は、当院の病院経営にも深刻な影響を及ぼすこととなった。平成30(2018)年に鹿島労災病院の廃止に伴い当院との統合が行われ、翌年4月から新体制となったが、鹿島労災病院の大部分の医療従事者が当地を離れたため、医師、看護師不足の状況は好転しなかった。この状態は、関係機関様のさまざまなお力添えを頂いたおかげで医師数は14人(平成23<2011>年5月)から25人(令和3<2021>年4月現在)へ徐々に増加したものの、逼ひっ迫ぱくした医療体制の改善には至っていない。なお、令和元(2019)年7月に鹿

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