社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2021.07.30

草刈 民代 さん

草刈 民代 さん

映画『Shall we ダンス?』への出演が
自分を開花させる第一歩に

日本を代表するバレリーナから女優に転身。今では映画やドラマ、舞台の演じ手として欠かせない存在となった草刈民代さん。これまでを振り返り、ご自身のターニングポイントについてお話を聞きました。草刈さんの人生を変えた運命的な出合いとは?

 8歳でバレエを始めたときから「将来はバレリーナになる」と強い意志を持っていた。ストイックに練習を重ね、21歳で『白鳥の湖』の主役に。海外でも活躍し注目を集めた。しかし、実は「自分はなぜ踊るのか?」葛藤していたという。

「ヨーロッパと違い、日本にはダンサーとして安定したお給料がもらえる環境がなく、その矛盾に疑問を感じていました。気持ちが安定しないせいか20代はケガも多かったですね」

 そんなときに出合ったのが、映画『Shall we ダンス?』だ。

「まさか自分が出るとは思いませんでしたが、脚本を読むとダンスの世界がすごくリアルに描かれていて、これなら踊り手の私でもできるなと。これを機に知名度が上がり自信もついた。また、人生のパートナー(周防正行監督)とも巡り合い、大きな転機になりました」

 その後も世界のプリマとして活躍する中で、ご主人の協力を得てプロデュース公演も行なうなど、やりたいことをやり切って、その勢いのまま女優に転身できたと草刈さん。この夏はダンスの公演と舞台作品の準備に大忙しだとか。

「最近は主人がご飯を作ってくれるようになりました。映画監督という職業柄か、研究熱心で凝り性。今ではアレンジメニューを3パターンぐらいこなすほど料理が上達して、こちらがびっくり(笑)」

 仲むつまじいご夫婦の様子が伝わってきた。

文:みやじまなおみ 写真:安友康博(「済生」2021年8月)
スタイリスト:宋明美 ヘアメイク:齋藤美紀(SINCERELY)
衣装協力:ワンピース/PLAIN PEOPLE
ブレスレット/VENDOME AOYAMA
ピアス/VENDOME BOUTIQUE

舞台『物理学者たち』

舞台『物理学者たち』

スイスの国民的作家デュレンマットの戯曲『物理学者たち』を舞台化。自分をアインシュタインだと思い込んでいる男、自分をニュートンだと思い込んでいる男、そして、自分はメビウスだと名乗る男。本物の核物理学者でもある3人の精神病棟患者を中心に、核や科学技術を巡る人間の倫理、欲望を描く喜劇。

●原作:フリードリヒ・デュレンマット
●演出・脚本:ノゾエ征爾
●出演:草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)、ノゾエ征爾 ほか
2021年9月19日(日)~26日(日)本多劇場で上演予定

草刈 民代 さん


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