「身寄りなし問題」コラボセミナー共催
8月23日、済生会身寄りなし問題研究会は〈千葉〉習志野病院8階講堂でカマチグループとコラボセミナーを共催し、ハイブリッド形式で医療ソーシャルワーカーのみならず、医師・看護師・事務職員等多職種の職員155人が参加しました。当日は立教大学社会デザイン研究所の星野哲さんによる講演と、カマチグループによる発表がありました。今回コラボしたカマチグループは、2023 年に「身寄りに課題を抱える方の支援プロジェクト」を発足。急変時対応から退院後の生活支援までを網羅した独自マニュアルを整備しました。さらに多職種チームが患者さんの孤立防止と地域とのつながりづくりに取り組む「結びプロジェクト」の紹介がありました。保証人問題や社会的孤立は全国共通の課題であり、済生会としても行政や地域と連携し、「誰一人取り残さない」の考え方を具体化していくことが期待されます。
身寄りなし問題とは?
身寄りのない方が、日常生活から人生の最期に至るまでに直面するさまざまな困難全般のことです。例えば、身寄りのない高齢者の場合、医療処置や手術への同意を代理で行う人がいないために、緊急時の医療処置や手術の決定ができなかったり、緊急の連絡先がないために、体調の急変や災害時など、万が一の事態に対応が遅れることもあります。住居の確保においても、連帯保証人がいないために、アパートやマンションを借りることができなかったり、施設への入居が難しくなるケースも多く見られます。さらに、亡くなった後の葬儀や遺品整理の手続きができる人がいないなど、問題は多岐にわたっています。
済生会の横断的取り組み 「身寄りなし問題研究会」が発足
全国各地で医療・福祉事業を展開する済生会でも、2022年に神奈川県病院地域交流室の鎌村誠司室長を中心に、「済生会身寄りなし問題研究会」が発足。全国の済生会施設が連携し、年に3回の研修会を実施し、この問題の解決に向けて有識者を招いての講演や事例報告などを行なっています。
「身寄りなし問題研究会」の詳細はこちら https://www.socialinclusion.saiseikai.or.jp/reports/138-miyorinashi
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25.11.20
静岡
静岡済生会総合病院
認知症になっても安心して過ごせるために
9月の「認知症月間」に合わせ、静岡済生会総合病院でプラモニュメントのライトアップや院内イベントを実施。。9月19日には病院正面玄関で、認知症への理解を深めてもらうことを目的に来院者向けの啓発イベントを開催し、ポスター展示やリーフレットの配布、簡易的な物忘れチェックなどを行ないました。
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25.11.20
三重
明和病院
患者急変時の対応を学ぶ
7月29日、〈三重〉明和病院の村田浩人副院長による急変時の対応と救急カート使用についての勉強会を実施。経験の浅いスタッフも安心して参加できる雰囲気を意識して、医師・看護師・介護士がチームで連携しながら、「もしもの備え」として対応の流れをシミュレーション形式で実践して確認しました。
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25.11.19
新潟
新潟病院
給食を患者さんのもとへ!災害に備えリレー配膳訓練
9月26日、新潟病院で「給食用エレベーター停止時の対応」をテーマに研修会を行ない、看護師・医療ソーシャルワーカー・事務員・DMATの約20人が参加。研修では「震度4の地震が発生したものの施設に大きな被害はなく、食事は提供できる」という想定でリレー方式での配膳を練習しました。
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