社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2017.04.01

山﨑 賢人 さん

山﨑 賢人さん
やまざき・けんと 1994年、東京生まれ。ドラマ「熱海の捜査官」(10)で俳優デビュー。映画『L・DK』(14)で人気が爆発、連続テレビ小説「まれ」の出演でその名は全国区に。その後もドラマ「デスノート」「好きな人がいること」、映画『orange』『オオカミ少女と黒王子』『四月は君の嘘』など大作・話題作に出演。まっすぐな表現力と深い理解力が高い評価を得、毎作品で比類なき存在感を示している。4月15日より2014年に初舞台を踏んだ『里見八犬伝』で2度目の主演を務める。

選ばれし者の舞台ふたたび。「大事なのは本気になること」

話題の映画・ドラマにこの人あり!
次は奇想天外、ファンタジックな世界で
運命に導かれて戦う八犬士に挑戦。
「孝」の玉を持つ主人公役の山﨑さん。
最近、親孝行してますか?

ストレートで飾らない物言いが気持ちいい。江戸時代後期に書かれ、現代まで語り継がれる『里見八犬伝』の印象を、
「最初は、玉? 犬から? 何、その組み合わせ?って、SF的な不思議感が新鮮でした。あとは『選ばれし者』って自分も好きなので、運命に吸い寄せられた八犬士が自分の生き方を見つけていく過程がすごく面白かった」と語る。

山﨑さん自身、「選ばれし者」として出ずっぱりの身。以前よりひと回りもふた回りも成長して3年ぶりに同じ舞台に立つ心境は?とたずねると、
「役に対する姿勢、台詞への理解、声の出し方、全部が3年前とは変わったと思います。それが今度の舞台にどう出るのか、自分がすごく楽しみです。失敗することがあっても、大事なのは本気になること。もちろん前より絶対いい作品にしたいと思います」と、弾むように答えが返ってきた。

役から離れればごく普通の22歳。「誰とでも仲良くなれる」人懐っこい性格で、仲間も多いんだとか。
「去年、スノボーを始めてすごくハマりました。あとはたまにフットサル。スポーツはやっぱりアドレナリンが出ますね。食べ物はずっと『焼肉が好き』と言ってたんですが、今は明太子ご飯。好きなものを食べると幸せになります(笑)」

また、家族思いの一面も。
「何があっても自分の味方でいてくれる両親は大切な存在。仕事で海外や地方へ行ったとき、いいなと思うものを見つけたらちょこちょこプレゼントしています。最近、母がほしがっていた皮のお財布をあげたら喜んでくれました」。ますます活躍が期待されるなか、「本当の親孝行はこれからです!」と語る。

文:みやじまなおみ 写真:吉川信之(機関誌「済生」2017年4月)
ヘアメイク:永瀬多壱(VANITE)
スタイリスト:伊藤省吾(sitor)

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『里見八犬伝』

『里見八犬伝』

滝沢馬琴の原作を下敷きに、映画『里見八犬伝』の監督を務めた故・深作欣二の息子・健太が演出を手がけ、2012年と2014年に上演し大ヒットを記録した。主演は前回に引き続き山﨑賢人。智勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の犬士が力を合わせて怨霊集団に挑み、悪を打ち滅ぼす様子を激しいアクションを交えて描く。

●出演:山﨑賢人、青木玄徳、玉城裕規、和田雅成、西銘 駿、松島庄汰、荒井敦史、丸山敦史、青野 楓、栗山 航、松田賢二、比嘉愛未 ほか
●演出:深作健太 ●脚本:鈴木哲也
●2017年4月15日(土)~5月31日(水)
千葉(館山)・東京(文京)・大阪(梅田)ほか全国12都市で上演

 

山﨑 賢人 さん