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伝染性紅斑(りんご病)

Erythema Infectiosum

解説:藤野 元子 (済生会中央病院 小児科医長)

伝染性紅斑はこんな病気

パルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。小児期にかかることが多く、頬が赤くなるのが典型的な症状で、りんごのように様に見えることから"りんご病"と称されます。頬が赤くなる症状は5日前後続き、同時期に腕や足、時に身体にもレース状の発赤が現れる場合があります。入浴後などに体温が高くなると発赤部がかゆくなるのも特徴です。

頬が赤くなる時期は病気の終わりの時期で、発赤以外の症状はなく、他者への感染力もありません。この時期より1週間くらい前に風邪症状が見られることが多いですが、症状が軽く特徴的なことがないため、"りんご病"だとは誰も気づきません。しかし、実はこの時期(~発疹出現まで)の感染力が一番強く、飛沫で他者に感染してしまいます。

大人になってからかかる場合は風邪症状が強くなり、頭痛や関節痛などを訴えることが多くなります。また一時的に赤血球数が減少し、急な貧血症状で治療が必要になることもまれにあります。 妊婦がかかった場合、流産や胎児水腫を起こすことがあります。

※胎児水腫:胎児の胸や腹、皮下などに水がたまり、身体がむくんだ状態になること

早期発見のポイント

この病気は赤い頬になって初めて診断がつくことがほとんどです。周囲で流行しているかどうか、気を配っておきましょう。

予防の基礎知識

ワクチンは存在せず、感染力が高い時期に気づけないこともあり、予防するのはほぼ不可能です。周囲の流行状況を気にかけ、日頃から手洗いうがいをするように習慣づけましょう。

藤野 元子

解説:藤野 元子
済生会中央病院
小児科医長

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