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便秘

Constipation

日頃と変わった様子が1カ月も続けば、重大な疾患である可能性もあります。毎日排便できていても「息まないと出なくなった」、「便柱が細くなった」、「残っているようでスッキリしなくなった」なども便秘と考えましょう。誰もが経験のある症状だからといって軽視せず、排便習慣を整えることが大切です。糞便イレウス(腸閉塞状態)となると緊急処置が必要です。

チェックポイント

(1) 次のような症状の有無を確認する
  • ・腹痛
  • ・残便感
  • ・排便時の息み
  • ・便の硬さや形、色の変化
(2) 次のような病歴や環境を確認する
  • ・食事の量
  • ・便秘の期間
  • ・排便回数(週3回以上あるか)
  • ・大腸がんの家族歴
  • ・市販の下剤使用経験と効果
  • ・便秘になりやすい状況(緊張、トイレを我慢する、運動不足など)

症状別解説 代表的な病気での典型的な症状経過を示します。

1.薬を飲む、精神的に緊張するなど、特定の環境で起こる便秘と疑われる病気

食物繊維の摂取や日頃の運動が不足している場合の便秘は弛緩性便秘が疑われます。
  精神的な環境が原因の場合には、ストレスで腹痛が悪化し、排便によって改善するといった症状があれば過敏性腸症候群が疑われます。排便を我慢する習慣があり、次第に便意が減ってきた場合、直腸性便秘が疑われます。新しい薬(降圧剤や抗うつ薬、気管支拡張薬、頻尿治療薬など)が処方されたあとであれば、薬剤性便秘が疑われます。

疑われる病気
2.長期間便秘の症状が続いている場合に疑う病気

中年以降で最近便が細くなってきたといった症状や、下痢と便秘の繰り返し、血便などが見られる場合には、大腸がんの検査が必要です。ほかにも、脳卒中の後遺症や、パーキンソン病うつ病甲状腺機能低下症などの精神・神経疾患の症状の一つとして便秘となる場合もあります。また、糞便イレウス(腸閉塞状態)となると緊急処置が必要です。

中村隆志

解説:中村 隆志 
済生会滋賀県病院 院長代行 
医学博士、日本内科学会総合内科専門医・指導医

滋賀県病院 総合内科

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