社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

薬剤師が教える薬のキホン

2022.12.28

「お医者さんに処方してもらった薬を飲んだだけで、こんなに体調が悪くなるなんて・・・」と具合を悪そうにしているおばあさんのイラスト
「そんな時に役に立つ制度があります! 『医薬品副作用被害救済制度』というもので、医療費などがもらえるんです。」とどこからともなく現れるコアラの薬剤師の'こもり'さんのイラスト
「『医薬品副作用被害救済制度』とは 薬を正しく使ったのに、重い副作用が出て、入院したり障害が残ったりした場合に、医療費や年金などが給付される公的制度」 入院を必要とする病気、日常生活が制限される障害、死亡が対象となります。と教えてくれる'こもり'さん
そんな制度があったなんて知らなかったわ。すぐに問い合わせてみるわ。と不安から解放され、笑顔のおばあさん

~コアラの薬剤師こもりさんが解説!~
「医薬品副作用被害救済制度」
の内容や請求方法について

漫画の患者さんのように、病院や診療所で出された薬や、薬局などで買った薬を正しく服用していたにもかかわらず、その薬によって重い健康被害にあった人を救済する公的制度として「医薬品副作用被害救済制度」があります。

医薬品副作用被害救済制度とは具体的にどんな制度なのか、コアラの薬剤師こもりさんがさまざまな問いに答えます。

医薬品副作用被害救済制度はどんな目的で作られたのですか?

質問に答えるこもりさん

医薬品は正しく使っていても副作用を防げない場合があります。そうした際に、医療費や年金などを給付して健康被害者の迅速な救済を図る目的で、1980年に医薬品副作用被害救済制度が設けられました。同制度は独立行政法人の医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営しています。

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給付にはどのような種類がありますか?

質問に答えるこもりさん

給付には以下の7種類があります。

・入院治療を必要とする程度の健康被害で医療機関にかかった場合
①医療費 ②医療手当

・日常生活が著しく制限される程度の障害がある場合
③障害年金 ④障害児養育年金

・死亡した場合
⑤遺族年金 ⑥遺族一時金 ⑦葬祭料

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救済の対象となる健康被害について教えてください。

質問に答えるこもりさん

副作用救済給付の対象となる健康被害は、1980年5月1日以降(再生医療等については2014年11月25日以降)に医薬品等を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による以下のものです。

・病気(入院を必要とする程度のもの)
・障害(日常生活が著しく制限される程度の状態のもの)
・死亡

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医薬品副作用被害救済制度はどのように利用するのですか?

質問に答えるこもりさん

給付の請求は、健康被害にあったご本人またはそのご遺族が直接、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対して行ないます。その際、医師の診断書や投薬・使用証明書、受診証明書などが必要となります。なお、医療費の支払いをしてから5年以内など給付の種類ごとに請求期限が設けられています。

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支給の可否はどのように決まるのですか?

質問に答えるこもりさん

健康被害者またはご家族から提出された請求書等をもとに、その健康被害が医薬品等の副作用によるものかどうか、医薬品等が正しく使用されたかどうかなどについて厚生労働省の薬事・食品衛生審議会で審議されます。その後、厚生労働大臣の判定結果をもとに医薬品医療機器総合機構(PMDA)で支給するかどうかを決めます。

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制度についての
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「医薬品副作用被害救済制度」についての詳しい情報は、「医薬品副作用被害救済制度特設サイト」をご覧ください。

電話での相談窓口は以下になります。

救済制度相談窓口

◎救済制度についての詳細は、PMDAにご相談ください。

0120-149-931

受付時間:午前9:00〜午後5:00/月〜金(祝日・年末年始をのぞく)

※掲載している情報は本ページ公開当時のものです。