済生会の理念 「施薬救療の精神」

―すべてのいのちの虹になりたい―

済生会の理念済生会は、明治天皇が「恵まれない人々のために施薬救療によって生活困窮者を救済しよう」と明治44(1911)年に設立しました。以来110年以上の活動の中で「施薬救療の精神」という済生会理念の下、次の四つの使命を掲げ、日本最大の社会福祉法人として全職員約67,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。

●生活困窮者を済(すく)う
●医療で地域の生(いのち)を守る
●会を挙げ、医療と福祉の切れ目ないサービス
ソーシャルインクルージョンに基づくまちづくり

済生会の理念
済生会職員一人ひとりの「手」を、未来へ種を運ぶ「鳥」に重ねたモチーフ。中央に示した4つの使命をやさしく包み込み、生活困窮者や患者さん、高齢者、障害者等社会的支援を要する人を含むすべての地域住民を守りながら支えの輪を広げていく姿を表しています。鳥が森を育てるように、職員が地域に関わり、ともに「まち」をつくっていく意味を込めました。

病、老い、障害、境遇……悩むすべてのいのちの虹になりたい。
済生会はそう願って、いのちに寄り添い続けます。

活動の方針

 

済生会の四つの活動目標

生活困窮者支援の積極的推進

済生会設立の目的は、生活に困っている人を医療で助けることです。
生活保護受給者をはじめ、経済的に困っている人の医療費を無料にしたり減額したりする「無料低額診療事業」を積極的に行っています。令和7年度は延べ200万人が対象となりました。
済生会生活困窮者支援「なでしこプラン」を実施しています。対象者をホームレスやDV被害者、刑務所出所者、外国人等へも広げ、訪問診療、健康診断、予防接種等を無料で行う事業で、令和7年度は延べ26万人に実施しました。事業名の「なでしこ」は本会の紋章に由来しています。
さらに、済生丸が離島を回って診療を行う瀬戸内海巡回診療など、離島やへき地での医療にも力を注いでいます。

習志野病院
<千葉>習志野病院
更生保護施設で無料でインフル予防接種

新しくなった4代目の済生丸
岡山、広島、愛媛、香川4県支部が運航する日本唯一の診療船。瀬戸内海の離島を巡っている
瀬戸内海巡回診療事業推進事務所

地域医療への貢献

済生会は、いのちの面から地域を支えます。医療機器の整備・手術体制の充実・手厚い看護により、超急性期から亜急性期、慢性期・リハビリと段階に合わせて対応し、常に患者の立場に立った医療を提供します。
災害時には地域を越えてスタッフを派遣。救命救急から慢性期、そして生活再建に向けた心のサポートまで、緊急時も段階に合わせた支援活動を展開しています。

福岡総合病院
福岡総合病院
24時間地域の安心を守る救命救急
熊本病院
熊本病院
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」

総合的な医療・福祉サービスの提供

医療と福祉は密接な関係にあります。済生会は医療・保健・福祉を総合して提供できる団体です。全組織が連携し、施設・設備・人というすべての資源を動員して切れ目のない、シームレスなサービスを提供しています。
そして、高齢者や子どもたち、障害者が当たり前にその一員となり、共に生きる地域づくりに貢献します。

呉病院
〈広島〉呉病院
認知症サポートチームによる院内デイケア

〈鳥取〉介護医療院なでしこ境港
要介護者に対して、看取りやターミナルケアの機能も備え、医療と福祉の両面でサポート

ソーシャルインクルージョンの理念に基づくまちづくり

障害や病気を抱える人、貧困家庭の子ども、ひきこもり、刑務所出所者など、さまざまな困難を抱えながら、地域の中で孤立しやすい人々がいます。ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)の理念は、こうした一人ひとりを「支援の対象」として切り離すのではなく、地域の一員として支え合える“まち”をつくっていく考え方です。医療・福祉・生活支援を軸につながりを地域に広げ、誰一人取り残さず、すべての人が自分らしく生きられる地域共生のまちづくりを進めます。

呉病院
北海道済生会
商業施設ウイングベイ小樽で地域住民のための健康・福祉ゾーンを展開し、産学官連携のもと、小樽市の地域課題解決を提案

山口地域ケアセンター
受刑者に介護福祉士実務者研修を実施し、社会復帰を支援