済生会は、403施設・435事業を運営し、64,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
済生会は生活困窮者を支援する事業「なでしこプラン」を実施しています。ホームレスや家庭内暴力(DV)被害者、刑務所出所者、障害者、高齢者、在留外国人等で、医療・福祉サービスにアクセスできない人たちを対象に巡回健診、予防接種、健康相談等を行うものです。
本会は、生活困窮者を医療で救済する「施薬救療」を目的に発足しました。その目的を果たす制度が、生活保護受給者をはじめとして低所得者の医療費を免除または減額する「無料低額診療(無低)事業」で、本会は医療施設を中心に広く展開しています。しかし、現実には、こうした社会保障制度の対象とならない人、例えばホームレスや所得が基準より少しだけ多くて生活保護の対象にならない人、あるいは少額の国民年金だけで生活しているお年寄り、着の身着のままで避難したDV被害者、更生保護施設で社会への復帰を目指している人等もたくさんいます。社会経済環境の変化に伴い、経済的困窮や社会的孤立などが深刻化しているのです。
そこで、無低事業の対象者より広く、医療・福祉サービスにアクセスできない人々を支援しようとスタートしたのが、本会の紋章を冠した「なでしこプラン」事業です。平成22~24年度の3年間で、延べ316,207人を対象に無料で健康診断やインフルエンザワクチンの接種等を行いました。
当初3年計画で始まった事業ですが、平成30年度以降も、第2期中期事業計画の下に、2018年度から2022年度までの5カ年計画である「第三次なでしこプラン」を策定し事業を推進しています。2022年度には延べ18万人に支援することを見込んでいます。
また、「なでしこプラン」を計画的・積極的に推進するため、本会内に生活困窮者問題調査会を設けたほか、生活困窮者支援事業研修会やシンポジウムの開催、優良事業・功績者の顕彰等も実施しています。
このように、済生会は時代の要請に合わせながら、創立の理念を実現し続けています。