献立のテーマ
外食で疲れた胃腸をいたわるレシピ!
忙しい日々が続き、つい外食が多くなってしまう…。自炊する時間ができたときは、外食で疲れた胃腸をいたわる料理を作るのはいかがでしょうか。
今回は済生会宇都宮病院の栄養課が考案した、消化のいいレシピをご紹介します。消化酵素を多く含むトマトやアボカド、バナナ、とろろなどの野菜や果物をたっぷり使った3食です。夕食のアジも、消化しやすいことで知られています。
胃腸にやさしい料理を食べて、しっかりいたわりましょう!
済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
忙しい日々が続き、つい外食が多くなってしまう…。自炊する時間ができたときは、外食で疲れた胃腸をいたわる料理を作るのはいかがでしょうか。
今回は済生会宇都宮病院の栄養課が考案した、消化のいいレシピをご紹介します。消化酵素を多く含むトマトやアボカド、バナナ、とろろなどの野菜や果物をたっぷり使った3食です。夕食のアジも、消化しやすいことで知られています。
胃腸にやさしい料理を食べて、しっかりいたわりましょう!
山芋 長芋や大和芋など「ヤマノイモ科」に属する芋類の総称で、皮を乾燥させたものは「山薬」と称して漢方にも使われています。秋掘りと春掘りの年2回収穫され、貯蔵性が高いため通年出回り、いつでも美味しい山芋を食べることができます。成分の特徴として、消化酵素のアミラーゼを多く含むことが挙げられます。アミラーゼは、でんぷんの消化吸収を高め、胃腸の働きを助けてくれます。酵素は熱に弱く、とろろやサラダなど、生で食べることでその効果を発揮できます。山芋を調理するときに困るのは、手がかゆくなることです。これはシュウ酸カルシウムの結晶が原因です。シュウ酸カルシウムは酸に弱いので、皮をむいて酢水で洗うとかゆみを防ぐことができます。また、皮をすべてむかずに、すりおろす部分の皮を少しずつむいていくという方法もあります。胃腸の働きが弱っていると感じたときに取り入れたい食材です。
夕食のごはんを180gから130gにすることで、約80kcal減らすことができます。茄子の香味みそ焼きも半分量にします。また、油で焼かず、グリルやトースター、蒸すといった調理法にすることで、エネルギーを控えることができます。ごはんの量とおかずの調理法を工夫すると、夕食のエネルギーを合計490kcalに抑えられます。
夕食のすまし汁をなくすと、1.5gの塩分を減らすことができ、合計1.9gに抑えられます。すまし汁を付けたい場合は、汁の量を半分にします。鯵も塩を振らずに焼き、食べるときにレモン果汁を振ります。また、茄子の香味みそ焼きを半分量にすることで合計2.0gの塩分量に調整することができます。
栃木県済生会宇都宮病院・栄養課
写真左から
栄養課長 阿久津貴子、チーフ 大森佳代、アシスタントチーフ 伊藤由佳、
アシスタントチーフ 船場友美