社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2020.04.01

松本 幸四郎 さん

松本 幸四郎 さん

歌舞伎界きってのアイデアマンが放つ新作舞踊。
47人がひたすら踊る熱い「祭」を届けます!

この春、十代目を襲名して二年が経ち、その名がすっかり板についてきた松本幸四郎さん。新・白鸚から日本舞踊松本流の三世家元も継承し、新作舞踊にも意欲を燃やしています。次回公演に向けた意気込みを伺いました。

 幸四郎さんといえば、『勧進帳』といった高麗屋に代々伝わる演目を受け継ぐだけでなく、歌舞伎のラスベガス公演、アイススケートと歌舞伎のコラボなど、新たなジャンルに挑戦する歌舞伎界きってのアイデアマン。「父がいろんなものに挑戦してきたので、自分もという気持ちはあります。歌舞伎で新作をつくるときは、まず自分が見たいものをつくる。そのおもいからぶれずに行動することが、ご覧いただくお客様に楽しんでいただける大事な秘訣だと思っています」と語る。

 日本舞踊でもその姿勢は変わらない。6月に上演される新作公演(※2021年に延期)では、オリンピックイヤーにふさわしく「祭」をテーマに構成・演出・出演までを手掛ける。「今回は、どれだけ人間の肉体が動くか、人はこれだけ踊れるんだという限界をお見せするつもりです。ひたすら踊り続ける47人の舞踊家たちが発散するエネルギー、パワーを体験していただき、日本が元気になるような作品を目指します」

 幸四郎さんは、激しい舞台を支えるのは体力勝負だと食べ続け、舞台に立つ月はつい食べ過ぎて体重が増えてしまうのだとか。「それでも、舞台に立ち続けられていることが、健康の証しかなと思います」

 今は息子・染五郎さんの成長を見守る立場でもある。「幼い頃と違い、頭で考えてしまう年齢ですが、憧れの役を“明日できるようにする”には何をすればいいか、自分なりにやってみるしかない。それは自分が父に教わり、育てられて生まれた考えです」

文:みやじまなおみ 写真:吉川信之(機関誌「済生」2020年4月)

第四回 日本舞踊 未来座=祭SAI=『夢追う子』

第四回 日本舞踊 未来座=祭SAI=『夢追う子』

オリンピック選手になることを夢見る一人の少年が、神ゼウスから与えられる数々の試練を経て青年へと成長していく物語を日本舞踊で描く。総勢47人の日本舞踊家が繰り広げる圧巻の“祭”を、日本舞踊松本流三世家元でもある松本幸四郎さんの構成・演出・出演で上演する。

●構成・演出:松本幸四郎
●主催:公益社団法人日本舞踊協会
●出演:松本幸四郎、尾上紫、西川扇重郎、花ノ本寿、花柳秀衛 ほか
2020年6月12日(金)~14日(日)
2021年6月4日(金)~6日(日)
国立劇場小劇場にて上演予定

松本 幸四郎 さん


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