菅田 将暉 さん
1993年、大阪府出身。2009年、『仮面ライダーW』でデビュー。テレビ小説『ごちそうさん』『死神くん』、映画『そこのみにて光輝く』『闇金ウシジマくん Part2』など話題作に続々と出演。主演映画『共喰い』(13年)では、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。2015年には『チョコリエッタ』『暗殺教室』『ピース オブ ケイク』の公開が控えている。
“とことん”を追求する
理屈屋の「年末行事」とは。
自身の性格を、「理屈屋」と表現する。好奇心に満ちあふれ、物事を観察して深く追求するのは子どもの頃からの癖だ。
役作りも、なぜこういう行動をとるか? という探究心から役のイメージをふくらまし、肉体で表現する術を模索するという。
冬公開の『海月姫』では女装青年に扮(ふん)し、”可愛さ”を追求。身体や脚のラインを女性らしく磨き上げた結果、体重は10㎏以上ダウン。骨格を矯正してハイヒールで歩く練習を重ね、”カリスマ美人”を超然と演じた。
次代の映画界を担う演技派と期待される、大阪育ちの21歳。「多くの人と出会い、多くの現場を踏んで経験を重ねたい。いま演じたい役は、”とことん”の役。共感する余地もないくらい狂気ある役を突きつめて演じたいですね」と意欲をみせる。
叔父が医師で、仕事ぶりをよく聞く。
「手に職があるってすごいと思う。命を救う仕事だし、リスペクトしています」
年末は、30㎝ほどの超特大パフェの完食に親友と共に挑戦。毎年やる恒例行事だ。
「食べ終わるとゲッソリ。こんな何の意味もない、アホな時間がとても幸せ(笑)」
理屈屋の顔を、クスリとほころばせた。
文:浜口恵美子 写真:安友康博(2014年12月号)
ヘアメイク:SHUTARO(vitamins)
スタイリスト:伊藤省吾(shogo ito)
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