社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2020.06.01

浅田 美代子 さん

浅田 美代子 さん

希林さんなら何て言うかな?と、
演じているときいつも思います

今も変わらぬ可愛らしさと飾らない人柄が愛され、ドラマ、映画になくてはならない存在として活躍する浅田美代子さん。最新映画から、親友であり母のような存在だったという女優・樹木希林さんとのエピソード、「命の大切さ」への想いまで、お話を伺いました。

 日本が世界に誇る名匠・河瀨直美監督の最新作に出演した。実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てられなかった母親。養子縁組をあっせんし、両者をつなぐ重要な役だ。「河瀨組は正直怖い。監督は『役を積む』と言うのですが、カメラが回っていなくてもその人でいないといけないので、長い緊張を強いられます。でも、この緊張こそが大事で、慣れた芝居をしてはいけないと、身が引き締まるんです。監督からオファーをいただき、二つ返事で承諾しました」

 実は、河瀨組は二度目。樹木希林さん主演の『あん』に出演した際は、希林さんが監督に引き合わせてくれたという。「監督は同じ俳優をほとんど使いません。今回、声をかけていただいたのは、希林さんが天国から『河瀨さん、美代ちゃんがいるよ』と言ってくれたのかも(笑)。生前、希林さんは私のために自ら企画して、映画『エリカ38』の主役をくださった恩人でもあります。役者としてまだ何のご恩返しもできていないけど、悩んでいるときは、希林さんなら何て言うかな?といつも思いますね」

 プライベートでは4匹の保護犬と暮らし、ボランティアで動物愛護活動も行なっている。悪徳繁殖業者や衛生状態の悪い多頭飼いの現場に赴き、レスキューを行なったり、里親を探したり。「命をつないで幸せになってほしいという願いは、人間だろうが動物だろうが同じ。今は(新型コロナウイルスで)医療現場は本当に大変だと思います。みなさんの命がけの奮闘に、心から感謝を捧げます」

文:みやじまなおみ 写真:安友康博(機関紙「済生」20206)
ヘアメイク:新井克英(e.a.t…)

『朝が来る』

©2020『朝が来る』Film Partners

©2020『朝が来る』Film Partners

一度は子どもを持つことを諦めた栗原夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。それから6年、家族は幸せな日々を送っていた。ところが突然、息子の生みの親を名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」と電話がかかってくる。いったい彼女は何者なのか、何が目的なのか……?

●監督・脚本・撮影:河瀨直美
●原作:辻村深月『朝が来る』(文春文庫)
●共同脚本:髙橋泉
●出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子 ほか
近日公開予定

浅田 美代子 さん


このアイコンがついている写真はクリックすると拡大できます