社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)
2020.12.01

髙橋 礼華 さん

髙橋 礼華 さん

バドミントンの神様が
2人の努力を見ていてくれた

今年8月末、リオ五輪金メダル「タカマツペア」を解消、現役を引退した髙橋さん。
「すべてやり切りました。悔いはありません」。思いがあふれた涙の引退会見から新たなスタートへ。
そこには、笑顔で前を向く髙橋さんの姿があった。

 リオ五輪決勝では、フルセット15対19から5ポイント連取という、まさに崖っぷちからの逆転劇で世界の頂点に立った。試合中はあまり話さないという。緊張する局面では「声がけより黙ってプレイで助ける」タイプ。

 「金メダルを取る人たちって何が違うんだろう? とずっと思っていました。でも実際自分がなってみたら、何が違うのかまったく分からなくて(笑)。私たちは当たり前のことしかしていません。でも、その『当たり前』をコツコツ10年間続けました。大げさかもしれませんが、バドミントンの神様がそれを見ていてくださったのかなと思います」と現役時代を振り返る。
  そして、その経験を今後は子どもたちとのふれあいの場を作って伝えていきたいという。

 また「カフェとお笑いが大好き」という髙橋さんには、自分がプロデュースしたメニューをキッチンカーで提供してみたいという新しい夢も。
 といってもこれは飲食店が少ない体育館での話。スポーツ観戦の空間をもっと楽しく豊かにするチャレンジだ。

 現役時代はケガで休むこともほとんどなく病院とはあまり縁がなかった髙橋さんだが、「母が医療事務の仕事をしているので、実際の現場は報道されているよりももっと大変なのだろうと想像します。簡単に『頑張ってください』とは言えませんが、早くコロナ禍が落ち着くことを願っています」と、医療現場にエールを送った。

文:栗原潤子 写真:吉川信之 (機関誌「済生」2020年12月)

松友 美佐紀 さん(左)、髙橋 礼華 さん(右)

16歳から引退するまで13年間ペアを組んだ1年学年下の松友美佐紀選手(左)。ロンドン五輪の銀メダル(藤井・垣岩ペア)を見て「次は私たちの番!」と、「金」だけを目標に戦ってきた。「お互いがバドミントンを一番に考えて行動しました。2人が同じ気持ちじゃないと絶対に無理だったと思う」と髙橋さん。

髙橋 礼華 さん


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