社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)社会福祉法人 恩賜財団 済生会(しゃかいふくしほうじん おんしざいだん さいせいかい)

2020.09.01

後藤 淳平 さん

後藤 淳平 さん

まだ何者でもない若者が、
がむしゃらに夢を追う姿は尊い!

お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平さんが、“初”単独映画主演。監督の下積み時代を描いた半自伝的な作品を、自身の下積み時代と重ねながら演じたそうです。デビューを夢見て走り続けた青春時代を振り返りつつ、俳優への挑戦について、真面目に語ってくれました。

 今でこそ人気者だが、吉本興業の養成所を出てしばらくは苦労があった。「月1回のオーディションに落ちるとまた1カ月劇場の出番がない。もし受かっても、レギュラーメンバーとの入れ替え戦で負けたら、また一から出直し。途方もない戦いが3~4年続きました」

 自分たちで場所を押さえてチケットを手売りするライブもやったが、なかなか人が集まらず、オーディションも受からない。「一生、この生活ちゃうんか」という絶望感の中、トリオになってみようかと考えるなど、試行錯誤の日々が続いた。それでも「絶対に売れる」という自信がエネルギーになっていたと後藤さん。

 その気持ちを思い出して新作映画の役に臨んだという。「まだ何者でもない若者が、根拠のない自信がある中で、がむしゃらにあがく姿は本当に尊いもの。若い人はもちろん、それを経験した大人にも見てほしいです」

 オフの過ごし方を聞くと、「自分は芸人であること以外、ごく普通。長男が小学校、次男が幼稚園に通うようになり、昼間、夫婦2人でご飯を食べに行くことが増えました」と、穏やかな家庭人の顔に。コロナ禍ではなわとびの二重とびを練習し、上達する様子を毎日SNSに上げていたとか。「みなさんには、ちょっとした息抜きに僕らの無料配信コントを見てもらえたら!」と、最後は芸人の顔に戻った。

文:みやじまなおみ 写真:広田成太(機関誌「済生」2020年9月)
スタイリスト:中村陽子 ヘアメイク:井荻ユミ
衣装クレジット:CAVE(Tel 06-6543-0320)

『ロックンロール・ストリップ』

『ロックンロール・ストリップ』©木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

©木下半太・小学館/タッチアップエンターテインメント

木村勇太、25歳。夢は映画監督。今は売れない劇団をやりながら、大阪でバーを経営している。ある夜、店に突然やってきた「冬音」という美女から、自分の出ているストリップ劇場で前座をやって満席にほしいと頼まれる。そこから勇太たち劇団員4人の、場末の劇場を舞台にした、笑いあり、涙ありの悪戦苦闘の日々が始まった!

●原作:木下半太『ロックンロール・ストリップ』(小学館文庫)
●監督・脚本:木下半太
●出演:後藤淳平(ジャルジャル)、徳永えり、智順、三戸なつめ、坂口涼太郎、やべきょうすけ/木下ほうか ほか
全国順次公開中

後藤 淳平 さん


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