済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと明治44(1911)年に設立しました。100年以上にわたる活動をふまえ、日本最大の社会福祉法人として全職員約64,000人が40都道府県で医療・保健・福祉活動を展開しています。
済生会は、405施設・437事業を運営し、66,000人が働く、日本最大の社会福祉法人です。全国の施設が連携し、ソーシャルインクルージョンの推進、最新の医療による地域貢献、医療と福祉のシームレスなサービス提供などに取り組んでいます。
主な症状やからだの部位・特徴、キーワード、病名から病気を調べることができます。症状ごとにその原因やメカニズム、関連する病気などを紹介し、それぞれの病気について早期発見のポイント、予防の基礎知識などを専門医が解説します。
全国の済生会では初期臨床研修医・専攻医・常勤医師、看護師、専門職、事務職や看護学生を募集しています。医療・保健・福祉にかかわる幅広い領域において、地域に密着した現場で活躍できます。
一般の方の心身の健康や暮らしの役に立つ情報を発信中。「症状別病気解説」をはじめとして、特集記事や家族で楽しめる動画など、さまざまなコンテンツを展開しています。
引き締まった精悍(せいかん)なボディに、
独特の太くて温かく響く声。
『あんたのバラード』でデビュー以来、40年近く
ロックミュージシャンとして第一線でステージに立つ世良さん。
俳優としても活躍し、近年は陶芸も手がける
ストイックな表現者の、いま思うことは。
土をただ、一心不乱に練っていく。やがて心が無に達すると、いつしか次のライブの音楽が耳に流れてくる。6年前から親しんでいる陶芸制作での光景だ。土と炎の魅力にとりつかれ窯元に通い、年間で200ほど作品を作りあげる。
「無心になると自分の根っこが出てくる。陶芸は俺にとって、イマジネーションを呼ぶスイッチのひとつだね」
21歳で世に出てから、日本にロックの礎を築いて39年。近年のライブでは、客席に白髪の婦人とセーラー服の孫娘といった3世代家族の姿も見られるとか。
「役者の世良を見にやって来る若い子も多い。そこでおばあちゃんの好きな音楽と出合ってくれたらすてきだな」
そして視線は、日本の文化の現状に移る。
「まだ日本では生活に”音楽”は根付いてないんですよ。流行(はや)りものはあるけれどね。欧米みたいに、仲間と演奏したりおしゃれして聴きにいったり身近で音楽を楽しむ文化。日本もそんな豊かさを持ってほしいし、それが音楽をやってきた者の願い。そこに俺の音楽もあったら、うれしいよね」
ドラマでは医者役も多い。自らの老主治医を役のモデルにしたことも。「穏やかで、理想の名医。問診と触診で状態がわかる。最近甘いもの食べましたねとか(笑)」
そのアドバイスもあり、酵素中心の食事を自炊するなど健康管理はしっかり。
「トップアスリートの生活と同じですよ。でないと3時間のライブはできない。マイクスタンドだってまだ投げたいし(笑)」
アスリートと違うのは引退がないことだ。
「常に”明日もうちょっとよくなりたい”という気持ちです。満足したらそこで終わり。鼓動が止まるまで、ギターかき鳴らして音楽を続けるよ」
いまの夢。それは「自分専用の窯を持つ!」と頬をゆるませた。
「自然に囲まれた窯で炎と向き合って、音楽やって。そんな場所を探してるんだ」
文:浜口恵美子 写真:安友康博 (2016年6月号)
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