高梨 臨 さん
1988年、千葉県生まれ。カンヌ国際映画祭に出品された映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』で主演を務めるなど、国内外で高い評価を受けて活躍する。最近の出演作はNHK連続テレビ小説『花子とアン』(醍醐亜矢子役)、映画『醒めながら見る夢』など。
「日常脱出」のカギは、おいしいお酒と将棋です。
スカウトをきっかけに芸能界に。女優の勉強はゼロからスタートしたという。
「台本の読み方を監督に教えてもらい、共演者から刺激を受けて勉強してきました」
放送中の連続テレビ小説『花子とアン』では、ヒロインの同級生・醍醐亜矢子役を好演。出演が決まったときは「両親が毎日見ていたので、親孝行になるかなと。とても喜んでくれたので、うれしかったですね」
6月公開の映画『わたしのハワイの歩きかた』では役柄をガラリと変え、玉の輿願望が強烈な娘・茜(あかね)を溌剌(はつらつ)と演じた。
本作のテーマは「大人の女の日常脱出」。自身の”脱出法”は、「ビールや焼酎片手に、焼肉をドンと(笑)。おいしい食べ物とお酒で、1回すべてリセットしてみるんです」
最近始めた将棋もそのひとつだ。一手に心を研ぎ澄ます忘我の瞬間が魅力と語る。
「なかなか同年代で、特に女性の対戦相手が見つからないのが悩みです(笑)」
実の姉は看護師。その献身的な姿を尊敬してきた。患者さんの話も姉からよく聞く。
「ある方が『子どもに”臨”と名付けた』と話したそうです。なんと私の名から取ったとか。全くの偶然ですが感激しましたね」
文:浜口恵美子 写真:吉川信之(2014年6月号)
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